日記帳

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西林寺 彼岸法要 二日目

2015年9月25日(金)、西林寺 彼岸法要最終日です。
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一休さんのお話の中に、こんな話がありますー

一休さんが、ある商家のご主人が亡くなられ、引導を渡して欲しいと言われ、家へ招かれました。
そこで一休さんは新しいかなづちを買ってもらい、亡くなられた主人の頭を叩いたそうです。

そこで、商家の者が怒りだすと、死んだ者は頭を叩かれても何も言わない、
大切なのは今ここにいるあなたたちのことですよ。と、
死者を縁としてこの私自身が仏教を学ぶ事の大切さを教えられたという話です。
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「お彼岸」と言えば、なんとなく「お墓参り」というイメージが先行しています。
現に新聞やニュースでは、この時期になると「お墓参り」の記事を必ず見ますし、
さらには「最新のお墓事情」、「墓じまい」、「お墓の求め方」等々、、
メディアが煽るように取り上げます。

もちろん、この時期にご先祖を想う、感謝するという意味でのお墓参りも大事なことですが、

我々、浄土真宗においてはもっと大切なことがあります。
それは、阿弥陀さまのはたらきによって極楽浄土に還(かえ)られたご先祖、
故人を偲びつつ、「この私が」仏法に出遇っていく、仏さまのおはなしを聞いていくのがお彼岸の法要です。
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親鸞聖人のご和讃の中に、

『生死の苦海ほとりなし ひさしくしずめる我らおば
弥陀の弘誓(ぐぜい)の船のみぞ のせてかならずわたしける」(高僧和讃)

とあります。

弥陀の弘誓の船で、彼岸(お浄土)へ到る歓びを和讃にしるされているわけですが、
日々の忙しい生活の中において、ともすれば大切なものを忘れそうになっているこの私に、

あなたの生き方はそれでいいのか。人生の目標の一つは、彼岸へ渡ることですよ」

と、先生のご法話を聴かせてもらいながら思わずハッとさせられました。
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何はともあれ、お陰様で無事にお彼岸法要が終わりました。

今夜は、キャンドルナイトLIVEのスタッフがお寺に集まってミーティング。
明後日はお寺で「仏前結婚式」のため会場セッティング、そして司婚者としてのご法話準備等(苦笑)
まだまだ全力疾走は続きそうです。

気持を入れ替えて、また明日から頑張っていきたいと思います。