大正大学 地域構想研究所より発刊されている、『地域寺院倶楽部』さんより取材ご依頼をいただきました。
『地域寺院倶楽部』とはー
(「地域寺院倶楽部」ホームページより)
いま、日本社会は大きな変革期を迎えています。 戦後の経済成長にストップがかかり、人口も減少しはじめました。 高齢化、少子化、地方の過疎化、貧無の格差、家庭の崩壊、自然災害、 そして人心の荒廃等々さまざまな現象が目に見えて起こっています。 これは戦後の復興にあたって、それまでの日本文化をわきにおいて 経済一辺倒の価値観で進んできた日本社会の結果ともいえましょう。 こうした社会状況のなか、宗教界にも大きな変化が起こっています。 信仰心の希薄化、宗教への無関心はもとより、 直葬などにみる葬儀の簡略化や年忌などの簡素化、墓終い、そして、寺離れ。 寺院の運営は、特に地方において危機に瀕しています。 しかし、こうした現象は、はたして社会の変化だけが原因なのでしょうか。 私たち宗教者に反省すべきことはなかったでしょうか。 この殺伐とした社会のなかで、仏教文化に関心を持ち、 その教えと救いを求めている人は多くいます。
私たちはそれに応えてきたでしょうか。 寺院は、“社会の資源”ともいわれます。 いま、この資源を地域社会のために活かし、なにか行動を起こさなかったら、 それこそ近い将来、多くの寺院は“消滅”する可能性が高いでしょう。
「地域寺院倶楽部」は、大正大学地域構想研究所・BSR 推進センターを拠点とし、 これからの地域社会に必要とされる寺院の在り方を探る情報発信・相互交流の場を目指します。
編集を担当されているのは、川越市のお寺でLGBTQウエディングをされ、今、メディアで注目されている最明寺の千田明寛さん。
これからの地域社会に必要とされる寺院の在り方を探る情報発信誌ということで、
僭越ながら西林寺の「CANDLE NIGHT LIVE」立ち上げに至った背景や、
地域に開いて行い始めた「はなまつり」、
これまでの経験を地域へ還元する「吉塚商店街再生プロジェクト」〜「吉塚御堂」建立に至るまで、お話させてもらいました。
…しかしながら、私の話はさて置き、自分自身が千田さんの活動に興味津々。
色々お話を聞かせてもらいながら、とても良い刺激をいただきました。
話をしていて面白かったのは、私も千田さんも、地域とのつながりを持つきっかけになったのは、ご縁を”受け身で待っていた”のではなく、自らの意思で地域へ飛び込んでいったこと。机上の空論ではなく、自らの足で興味・関心をもって飛び込んだからこその「気づき」だったり人とのご縁があるなぁと、改めて思いました。
『 始まるのを待ってはいけない。自分で何かやるからこそ、何かが起こる。』
冒険家 植村 直己氏の言葉がふと出てきました。
ご紹介をいただいた築上郡 覚円寺副住職の霍野廣由さん、ありがとうございます。