だんだんと秋らしい季節になってきました。
つい先日お盆が終わったかと思えば、今週末9月20日からは「お彼岸」が始まりますー
お彼岸は年に2回、春と秋にあるのはご存じかと思います。
いずれもお中日(春分の日/秋分の日)を中心に前後3日の一週間が「お彼岸」です。
ですので、秋のお彼岸は9月23日が「秋分の日」ですから、9月20〜26日迄となります。
余談ですが、お彼岸になるとお仏壇に、
秋には「おはぎ餅」がお供えされていることがあります。これは、秋に「萩」の花が咲くから。
春のお彼岸には「ぼた餅」。これは、春に「牡丹」の花が咲くからです。
今日、ふと境内を見てみると、親鸞聖人の銅像の足下に「彼岸花」が咲いていました。
お彼岸の時期になると急に咲き出し、お彼岸が終わると同時に散っていく花、、。
・・・本当に不思議な花ですね。
彼岸花は「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」とも呼ばれています。
マンジュシャゲとは、インドのサンスクリット語の「マンジュシャカ」の音訳。
『法華経』というお経典の中にも出ており、この花は天が降らせる花、
この花を見る者はおのずから悪業を離れる天界の花とされ、仏法を讃える花とされています。
毎年お彼岸を前に必ず咲く花。この花のおかげで、お彼岸がくることを気づかされますー
毎日慌ただしく生活をしていますと、手を合わせることもおろそかになってしまいます。
「忙しい」とは「心」が「亡くなる」と書きますが、だからこそ「お彼岸」をご縁に、
お寺で一旦心をリセットしてはいかがでしょう?
お彼岸とは、日本独自の仏教行事です。
彼岸とは「此岸」に対する言葉で、「此岸」(こちらの岸)とは、私たちの住む世界のこと。
それに対し「彼岸」(かの岸)は、「極楽浄土」を意味します。
人々は、苦に満ちた現世(私たちの住む世界)から彼の世界である「極楽浄土」に渡ることを願ったのでした。
確かにお墓参りも大切なことですが、阿弥陀さまのはたらきによって
極楽浄土に還(かえ)られたご先祖、故人を偲びつつ、「この私が」仏法に出遇っていくー
9月24日(木)午後1:30〜/午後7:30〜
9月25日(金)午後1:30〜
柳川の長栄寺ご住職、村上義法師をお招きし西林寺 彼岸法要がつとまります。
お参りに来られたことがない方のために法要の大まかな流れをご説明しますと、
勤行「仏説阿弥陀経」(夜は「らいはいのうた」)をみんなでお勤めします。
休憩後、ご法話をいただき、最後に恩徳讃を唱和して終えます。時間にして2時間くらいです。
お参りにお越しの際は、各自お念珠を持ってお参りしましょう。
また、お経本をお持ちの方はぜひご持参下さい。
お持ちでない方はお寺にて貸し出しもしておりますし、販売もしております。
お彼岸は先立ていかれた懐かしい方々をしのびながら、
この私自身が仏法に出遭っていく、仏さまのおはなしを聞いていく大切な法要です。
初めての方、日々お忙しい方も、ぜひお彼岸法要へお参り下さい。