福岡教区仏青連盟 冬の聞法のつどい
2022年12月17日(土)、浄土真宗本願寺派 福岡教区仏青連盟の皆さんが吉塚市場リトルアジアマーケットをご訪問。
吉塚市場リトルアジアマーケットの取り組みと、文化の多様性、外国人との共生について考える、というテーマで1時間、お話しさせてもらいました。
ベトナム仏教徒の皆さんと仏教交流
後半はベトナム仏教徒の皆さんと仏教交流会を企画。
最初に5分、ベトナム人仏教徒の皆さんのおつとめ。
一緒にグループワーク
おつとめの後、2グループ、車座になってグループワークを行いました。
印象的だったのは、ベトナムの皆さんに『 日本の生活で一番大変なことは何ですか?』との質問に、
『 私たちのお寺がないこと。』とー
いつも彼女達が口々に言うのは、
『 お寺は“行く場所”でなく、お寺は“帰る場所”。私たちには帰る場所がないんです 』と。
福岡でベトナム仏教徒の皆さんはどのように集まっているのかというと、一般のお家に集まって、お家にあるベトナム式お仏壇にみんなでお参りしているとのこと。
しかし、近所迷惑になるといけないので、大きな声をだしてお経を読むわけにもいかない。家も広いわけではないので人数にかなりの制限がある。
…そういう中で「吉塚御堂」という場所はとても有り難いのだそうです。
仏教を心の支えに生活している在住外国人への社会課題に対して、この吉塚御堂が少しでも彼女たちに寄与できているなら、こんな嬉しい事はありません。
しかしながら、この問題に個人レベルで取り組むにも限界がある事も正直なところ。
僧侶という立場だからこそできる、社会課題に対しての新しい取り組みー
「同じ仏教徒として」という目線で、宗派も超えて外国人仏教徒へのサポートの輪が広がっていくといいなぁ、、、と。
次なる目標というか、新しい課題も見えてきたような、私自身にとって意義深い仏教交流会でした。