浄土真宗本願寺派 松光山 西林寺

ベトナムお釈迦さまお誕生法要

2024年5月26日(日)、べトナム仏教徒の皆さん90名が来寺。

ベトナムのランタンで装飾された本堂において、ベトナム仏教徒の皆さんによるお釈迦さまお誕生法要です。

まずは法要を前に踊りの披露です。

緊張しながらも皆一生懸命踊る姿が素敵でした。

お釈迦さまお誕生法要

ベトナムは社会主義国家なので、統計上国民の70~80%が無宗教ということになっているが、実際には仏教徒の数はかなり多いという。

日本に住むベトナム人の場合、全体の6割くらいが仏教を信仰しているそうだ。

興味深いことに、ベトナムの仏教は「大乗仏教」。
タイやカンボジア、ミャンマーといった東南アジアの多くの国々では上座部仏教が主流です。
しかし、ベトナムは日本や中国と同じように大乗仏教が広く信仰されている。

お経の声を聞いていると『ナ〜モ〜アミダ〜ブ」という、お念仏の声が聞こえてくる。

また、日本のとりわけ浄土真宗の(他宗はわかりませんが)各お寺で組織される仏教婦人会のように、みんなで集まって、仏教讃歌を唱和し、みんなでご法話を聴いてお参りする文化。
ちなみにミャンマー人は個人主義。みんなで一緒にお参りをするというよりは、個々にお寺へ行き、個々に参拝して帰るイメージ。

ベトナムはなんとなく日本の仏教文化と似ているのです。
でも日本とベトナムの一番の大きな違いは、ここに来ている大半が二十代(!)。
その二十代が中心となって、熱心にお参りをしている姿です。

仏教が「お家の宗教」ではなく、私の「心の支え」「心の土台」になっていること。
本当にただただ感服するばかりです。。。

法要を終えて

一時間の法要を終えた後は安堵の気持ちからか、みんな笑顔。
前を向いて、後ろを向いて、みんなで肩を叩き合う。

とっても微笑ましい光景。

マッサージが終わると、プロジェクターの準備。

zoomで母国ベトナムと繋げ、現地よりベトナム僧のご法話を聴く時間。

皆さん、本当に感心ですー

最後は、一輪ずつ仏様にお花を供える時間。

今日はお釈迦さま、お誕生の法要。
最後は参加者一人一人が仏さまに華を捧げます。

皆さんの真剣な表情がとても印象的。

彼ら彼女らに話を聞くと、みんながこうしてお参りに訪れる一番の楽しみは、信仰を共にした同郷のベトナム人に会える事。

ベトナム人同士の心の繋がりを育む良いご縁になっているのだという。

彼ら、彼女らにとってお寺は、行く場所ではなく、「帰る場所」だという。

遠く離れた日本で暮らすベトナム人たちの「帰る場所」に少しでもなれたらー

とっても素晴らしい法要のご縁でした。

最後は全員で記念撮影。

私自身、いつも彼ら彼女たちから多くのことを学ばせてもらってます。

モバイルバージョンを終了