浄土真宗本願寺派 松光山 西林寺

一心寺さま仏前結婚式 媒酌人。

『 恥をかく覚悟でやれば、たいていの事はできる 』 やなせたかし(絵本作家)

2025年10月4日(土)、糟屋郡宇美町吉原 一心寺さまのご子息 結婚式媒酌人を無事に勤めさせていただきました。

雅楽の音色に包まれて、厳粛かつ、感動的な仏前結婚式が勤まりました。

司婚者は、寂静寺ご住職 佐々木龍明師、法要楽は、那珂組白鵠会会員のみなさま、そして新郎新婦にご縁の深い諸先輩方、法友の皆さま。

私たちは人生はじめての結婚式 媒酌人。

ちなみに今日の結婚式 司婚者、寂静寺ご住職は私達の結婚式の媒酌人。
今度は私たちが彼らの結婚式 媒酌人となって、次世代へ恩送りです。

いざ、披露宴会場へ

・・・なんだかすごい媒酌人控室へ通されて(汗)、緊張感はMAXに。

数ヶ月前から頭がパンパンの状態で、ついに本番を迎えます。

結婚披露宴がスタート

結婚式後に降り出したゲリラ豪雨で、在来線がストップしたり皆さんが足止めされたこともあり、15分遅れての開宴。

おふたりの結婚披露宴が遂にスタートです。
今度は媒酌人として、人生二度目の『 新郎新婦入場 』を一緒に経験させてもらいました。

突然扉が開いて、静かなロビーから急に拍手の渦に放り込まれるあの感覚。。。
20年前にタイムスリップした気持ちになりました。

240名のゲストを前に久々にド緊張。
今年最大の挑戦ともいうべき媒酌人ご挨拶は、なんとか18分、カンペなしでやり切ることができました。

緊張で冒頭何度か噛んでしまったことから計4回、頭が真っ白に。。。
…ただ、なんとかすぐに立て直せたことで、最後までやりきることができましたが、、あのまま詰まっていたら自分はどうなっていたんだろう、、今思うと恐ろし過ぎます。(苦笑)

最後は何十回、何百回と繰り返した挨拶練習がピンチを救ってくれました。

挨拶に中にでてくる、おふたりの生年月日や高校、大学の学部学科、人生の中で欠かせないエピソードや登場人物、、最善の注意を払いながら、身体に染み込ませて当日に臨みました。

…そもそもカンペなしでいこうと思ったのには理由がありました。

大御所の諸先輩方が多くいらっしゃる前で、若造の私に何ができるのか?
ずっと考えた続けた結果、よせばいいのに『 挨拶カンペなしでやります! 』を皆さんの前で宣言。

自信はない。やれるというよりはやりたい。
できるかわからないけれど、せっかくなら挑戦してみたい。
100か0。成功か大恥か?
みなさんに必死のスピーチを見てもらい、失敗するかしないかを皆さんに楽しんでいただこうかと。。(苦笑)

「堅苦しさのない披露宴だから!」と、事前に御両家から言われていたことも後押しし、ここはエンタメ精神で『カンペなし宣言』をしたのでした。

最近なんとなく気が弛んでいないか?と思っていた自分を追い込んでみたく、敢えて自分を逃げられない状況にしてみたいというのもありました。

…しかしながら実際は胃が痛い毎日。この1ヶ月間、寝ても覚めてもブツブツ挨拶練習。
自分に喝を入れるための挑戦と思っていましたが、何であんなこと言ったのか後悔の日々でした。

冒頭挨拶〜結婚式報告〜新郎新婦ご紹介〜二人の出会いから結婚へ〜結び。

挨拶の前半はややぎこちなかったけれど、後半はだんだんと言葉も滑らかになっていきました。
終盤には、プロポーズの言葉を言い出せないまま指輪を渡してしまった新郎へ、半ば無茶振りでマイクを渡す。
「あの時」言えなかったプロポーズの言葉を、ご列席の皆さんの前で言ってもらうサプライズを忍ばせた。エンタメ要素を盛り込んで。

みんな笑顔で拍手喝采。
最後は新郎新婦にスポットが当たる形で無事挨拶を終えることができました。

出来に関しては頭が真っ白に飛んだ事で70点。
…正直、あれだけ練習したのに7割か、、と自分にガッカリ。でも7割やれたんだからよくやった!と思える自分とが交錯。

しかしながら様々な方々からよかったよ!と有り難いお言葉をいただき、なんとか首の皮一枚繋がった思いでホッとしました。

結果、「リスク」をとって本当によかった。
勇気というより覚悟を持って臨んだ事で、より多くの経験と気づきを得ることができた。

無事に挨拶を終えると、一眼レフを片手にカメラマンとして。

本当に幸せそうなふたり。披露宴に少しでも華を添えられて本当によかった。

新郎新婦のお父様方も漫才コンビで登場!(笑)

おふたりの想いやアイデアがたくさん詰まった結婚披露宴、本当にすてきな時間でした。

一心くん、慧々さん、本当におめでとう!

坊守との良い思い出にもなりました。またひとつ戦友になった思いです。

…カンペなし挨拶は、今後やっぱり無理かも。(苦笑)
もしまたの機会があったなら、、次は声高らかに「カンペ読みます!」宣言をしたい。(笑)

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