浄土真宗本願寺派 松光山 西林寺

『移住者と連帯する全国ネットワーク情報誌 Mネット』に掲載。

少し前になりますが、『移住者と連帯する全国ネットワーク・情報誌 Mネット』242号(2025年10月発行)に、北九州市立大学 清藤隆春先生が寄稿した「地方に暮らすベトナム人仏教徒たちの祈りの場ーお寺と地域との連携の事例ー」の中で、西林寺で取り組む活動を取り上げていただきました。

清藤先生、ありがとうございました🙏

一部本文より抜粋:

西林寺の取り組みは、吉塚リトルアジアマーケットや吉塚御堂と密接に連携しながら展開されている。吉塚御堂は外国人仏教徒にとって安心して祈れる場であり、同時に日本人住民にとっても多文化交流の拠点となっている。また、併設される多目的スペース「アジアンプラザ」では、地域住民と在住外国人による交流イベントが頻繁に行われ、西林寺本堂を会場とするシンポジウムも開催されるなど、宗教施設の枠を超えた役割を果たしている。

もっとも、本堂は週末に門徒の法事で使用されることが多いため、常に開放できるわけではない。個人での参拝や平日の利用は比較的容易だが、団体での長時間使用は「ブーラン」のように特別な法要に限られているのが現状である。

こうした制約を抱えつつも、西林寺住職は「どこの国、どこの宗派に限らず、仏教徒であれば皆が集える場所をつくりたい」と語る。吉塚御堂の活動はすでに「共生を地で行く」実践であり、西林寺としても地域住民や門徒に協力を呼びかけながら、その取り組みを広げている。

この姿は、単なる地域のお寺にとどまらない。関東圏や関西圏ではベトナム寺院そのものが建立されているが、その他の地域に位置する西林寺の事例は、地域の工夫次第で借仰の場を確保できることを示している。地域社会と在住外国人が互いに支え合い、文化を共有し育てていく場として、多文化共生に積極的に関与する拠点となっているのである。お寺の空間が、祈りの場であると同時に異なる背景をもつ人々をつなぐ「共生の場」に変容していることは、日本社会における宗教と移住者の新しい関係性を示す象徴的な事例といえるのではないだろうか。

「地方に暮らすベトナム人仏教徒たちの祈りの場ーお寺と地域との連携の事例ー」清藤隆春

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