私の世代から上の世代の、かつての「若者」と呼ばれた人たちは、
女性は「ファッションと美容」、男性は「車」が主な興味の対象でした。
だけど、私たちから下の世代は、男女共に興味の対象が、
音楽、ファッション、アート、インテリアなど、関心領域が広範囲に及んでいる人が多い。
自分がこだわる領域は徹底して掘り下げるけれど、
他の領域にも関心がないわけではない。さほどこだわっていない部分でも、
そこそこの知識を押さえている。・・・その中で「編集感覚を楽しむ」世代。
例えばあるジャンルの音楽とアートに造詣が深い人、
洋服とインテリアに同じテイストを求める人、
食器や文具などのプロダクトにこだわる人、
暖かみのあるアンティーク小物にナチュラル系な服で合わせる人、、。
勿論、私達から上の先輩方でもそんな編集感覚を持っておられる方はたくさんいらっしゃるが、
それを「標準装備」している人が圧倒的に多いのが、私達から下の世代ではないでしょうか。
ひとつではなく複数の領域にわたって関心を持ち、
それらの組み合わせ、バランスを重視して「編集感覚」を楽しむ。
・・・それが、これから宗門が発信していく「若者」世代。
例えば「仏法」×「音楽」、「お寺」×「フリマ」、「伝統」×「革新」。
・・・一見結びつきそうもなかったものを編集し、単なるお寺イベントではなく、
絶妙なさじ加減で、角度を少し変えて色鮮やかに仏教のみ教えを伝えていくー
これから活性化が始まるであろう宗門における「子ども・若者ご縁づくり」プロジェクト。
「マーケティング」という感覚で考えれば、
この「編集感覚」が今後大きなカギとなっていくのではないだろうかー