浄土真宗本願寺派 松光山 西林寺

課外授業『じっと見つめて西林寺』作品鑑賞会。

ずいぶん遅くなってしまいましたが、12月1日の日記です。

『 じっと見つめて西林寺 – 鑑賞会編 – 』

2017年12月1日(金)、
今日は東〇塚小学校五年生の皆さんが三度目の来寺。

図画工作科授業の一環として、地域を題材に、西林寺にて
三部構成で行われた課外授業『じっと見つめて西林寺 』。
今回は、完成した作品をみんなで鑑賞するという最後の授業です。

前回までのあらすじ

 

第1回は、西林寺の歴史やお寺の「今」を知る授業。
そもそもお寺ってどんなところ?、今お寺でどんな取り組みがなされているか?
…話を聞いた上で、子ども達自身がどこにスポットを当て、何を描くか?
それぞれに考える課外授業。

第2回では、描きたいポイントをそれぞれに考えてきた上で、実際に絵を描く作業。

そして今回の最終章は、完成した絵を一堂に会して作品発表会。

題して『 溜M美術館 in 西林寺 』。
※ 「溜M」とは学年のグループ名だそう。



鑑賞会は以下のプログラムで始まりました。

① 3〜4人で一つのグループに分かれ、それぞれの作品を30秒ずつ鑑賞。
② お友達の絵を鑑賞し、どんなことを作品から感じたか?各自発表。
③ 作品の感想をもらった後、最後に自分の作品について発表。
タイトルや見どころ、完成までのストーリーを発表する。

この一連の流れで鑑賞会が始まった。

いざ、鑑賞会。

先生の合図でいざ、鑑賞。

…それにして子ども達の作品、、どれも力作ぞろい。

作風の素晴らしさもさることながら、
お寺を切り取ったポイントや角度、色使い・・・
またそのタイトルなどがどれも有り難いものばかり。

秀逸な作品の数々に終始感動させられっぱなしで、、
本当に涙が出るくらい、嬉しく、有り難いものばかりでしたー

タイトル:『 怖くなく安らかなお寺

タイトル:『 喜びも悲しみもいっしょに分かち合えるお寺

タイトル:『 勇気がもらえる西林寺

タイトル:『 悲しいことをする時もあるけど本当はとっても楽しいお寺

タイトル:『 響け!!西林寺の良さ!!

タイトル:『 子どもたちをキャンドイルナイトで楽しませる 

キャンドイルナイトLIVEで、
子ども達がお寺で楽しんでいる様子を表現してくれたんだそう。

タイトル:『 歴史のある西林寺
まるでドローンを飛ばして上空から描いたような作品。

タイトル:『 悲しみも喜びもともに分かち合う場所
表現したかったこと:「西林寺はこわい、悲しいとか思っている人もいるけど、
結婚式とか喜びも悲しみも分かち合う場所だということを表現したかった。

仏前結婚式を表現してくれた生徒もいました。
…まるでその場に出席しているような臨場感!

タイトル:『 黄金の風景

お寺の本堂や会館の阿弥陀さま、山門、境内、鐘楼堂、親鸞聖人像・・・
皆それぞれに考えて、様々な角度でお寺の一部を切り取り、描かれていた。

ここをを見ていたのかぁ、、
ここが印象深かったんだなぁ、、
こんなことを感じてもらったのか、、
子ども達の目には、こんな風に映っていたんだな、、等々。

・・・絵を鑑賞させてもらいながら、私自身も様々な気づきをいただきました。

タイトル:『 日本のやさしさ

タイトル:『 ここに来るとごくらくできる西林寺

タイトル:『 大事にされている西林寺

タイトル:『 これまでも、これからも、輝く西林寺

タイトル:『 小石の数ほどしあわせがある 

名言です。

タイトル:『 人から愛される場所

面白い作品も。


タイトル:『 いのる安武さん
ありがたいです、、。(笑)

タイトル:『 西林寺の守り神・や・す・た・け 』(笑)
・・・タイトルが秀逸です。

個人的には、彼の作品は独創的で大好きです。

前回の下書きの時は全く違う作品でした。

私のアタマが阿弥陀さまの頭になって、、
タイトル:『疫病神 vs 安武氏』でした。(笑)

入選作が続々。

今回の絵は、福岡県下150校の国・公・私立小学校児童が出品する県の画作展に出品され、
12,000点応募の中から1520点が入選。・・・その中でH小学校5年生は、
特選2名、入選7名、佳作7名の計16名もの生徒が入選したそうです(!)

150校の出品の中から、1校でこれだけの入選が出たのも希とのこと(!)

評価ポイントとして、ただお寺の絵を描くというのではなく、
そこに向けた「コンセプト」が良かったと。そんな評価をいただいたそうです。

今回これだけの生徒が入選されたというのは、
何かお寺だから不思議な力がはたらいたとか、そういったものではなく、
先生方の情熱と、その気持ちに答えたH小5年生の皆さんの全員のチカラの結晶だと思います。
本当に嬉しく、誇らしく思いました。

先生と5年生の皆さんから、最後に作品を一冊のファイルにしてプレゼントをいただきました。

…ありがとうございます。
作品を何度も見返しながら、見るたびに感動しています。

お寺の寺宝として、大切に保管させてもらいます。

最後に、作品を鑑賞してー

今回、初めて行った美術の課外授業でした。
きっかけはH小学校のG先生が、昨年の【CANDLE NIGHT LIVE】へ
プライベートでお越しになり、そこから友人を介してのこの度のご縁でした。

先生の熱い思いと、「図画工作科課外授業を実りあるものにしたい!」という
先生の情熱に心を打たれ、事前にやり取り、打ち合わせを重ねて、この日を迎えました。

子ども達には、「お寺」はお葬式や亡き人に手を合わせる場所だけではない、
仏さまの教えを拠り所とした、歓びも悲しもも分かち合う場所だということを、
お話をさせていただきました。

・・・ただ、あのようなお話でよかったのか?
子ども達にどんな風に受け止められただろう、、
色々不安もありましたが、その活き活きとした作風やタイトル、感想を拝見させていただき、

…少なくとも間違った方向ではなかった、とー
安堵とよろこびでいっぱいです。

タイトル:「こわいお寺じゃない!!」、「愛されるお寺」、
「輝くお寺」、「よろこびも悲しみも共に分かち合う場所」etc…

子ども達が見て、感じた「お寺」は、
もったいないくらい有り難い言葉で溢れていました。

これまで、『地域に開かれたお寺』を目指すべく、
継続してきた様々な取り組みは、決して間違えではなかった、とー

そして、子ども達が感じたお寺のイメージを、
私自身、これからも継続させていけるように、
より一層頑張らなければと、身が引き締まる思いにもなりました。

この度のご縁は本当に有り難いご縁でした。
私自身も子ども達の「視点」を通して様々な学びと気づきがありました。

H小学校5年生の皆さん、そしてG先生はじめ先生方、
大変お疲れ様でした。ありがとうございました!!

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