2022年9月5日(月)、新しい試み【 西林寺まなび堂 – 落雁づくりワークショップ – 】を行いました。
お彼岸を前に、お家のお仏壇にお供えする『落雁(らくがん)』を自らのでつくってみましょう!というもの。
沢山の方にご参加しただきました。
落雁とは、日本の伝統菓子で、穀類から作られたでんぷんを含む粉と砂糖、あるいは水あめを材料とするお菓子。
昔から仏様へのお供物として、落雁が用いられています。
今回のご講師は、グラデーションが美しく、色鮮やかでモダンな落雁をつくる楽心堂本舗さん。
伝統的な落雁でありながらも、そのカラーリングと配色の妙は現代的で革新的。
2019年、私の『住職継職法要』の際に、楽心堂本舗さんに落雁をお願いしたのがご縁でした。
今回は西林寺婦人会の皆さんの声もあって、楽心堂本舗さんをお迎えし、お彼岸を前に、お家のお仏壇にお供えする落雁づくりを行うことになりました。
事前に好きな色味を選んでいただいて用意された、ひとり分の落雁セット。
久しぶりにワイワイ・ガヤガヤと、楽しい時間でした。
『 信は荘厳より生ず 』
私が京都の勤式指導所というところで学んでいた際、先生から『内陣とは、住職の鏡である』と言われたことがあります。
本堂のお内陣とは、「お浄土」をかたどった場所、「お浄土」の世界観が表現された場所。
その本堂をお守りする住職として、お荘厳はいつもキレイにしておくこと。
仏具が寸分狂いなく整然と整い、埃を被ったりしていないこと。
『 お内陣は、住職の心の鏡と思いなさい。』と仰られた言葉が今も胸に刻まれています。
ご家庭のお仏壇は、お寺の本堂のお内陣を、ギュッと凝縮した場所。
だとすれば、『お仏壇をいつもキレイにしておくこと』は、つまり『 お仏壇は、心の鏡。』とも言えるのではないでしょうか。
今回は、お家のお仏壇にお供える落雁を、自らの手によってつくるワークショップ。
『 信は荘厳より生ず 』という言葉があります。
よく「形から入る」という言葉はよくない意味で使われますが、形から入る事もとっても大切なことです。
なぜなら最初は「形から入る」としても、最後はそこに「心」がついていくからです。
仏事を前に「お家のお仏壇をキレイに整えよう」「仏様にお飾りしよう」という気持ちが、結果 仏さまに手を合わせてお念仏申すという行動へ導いていく。
今日は、とっても大切な「ご縁づくり」になりましたー
素敵な色の落雁がたくさんできました。
お仏壇にお供えする落雁づくりワークショップ、