除夜会、1時間前ー
2018年12月31日(日)am11:00ー
今年も残すところあとわずかとなりましたー
『除夜』とは、『古い1年を除いて新しい年を迎える夜』という意味で、大晦日の晩のことです。
お寺の鐘(梵鐘 -ぼんしょう-)」の音は、仏さまの清らかな声とそのみ教えといただきます。
除夜の鐘をつき、その音を聞く事によって、
この一年に自らつくった罪の深さを自覚し、煩悩を振り捨てて、
報恩感謝の穏やかな心になって新しい一年を迎えるー
除夜の鐘は、そのような意味合いで鐘を撞き、音を聴きます。
親鸞聖人は、私たちはすべて煩悩具足の凡夫と言われました。
具足とは、煩悩の塊という意。私たちは煩悩の塊ということ。
凡夫とは、そんな私たち人間のことです。
『煩悩』には、特に私たちを煩わせ悩ませるものが3つありまして、
これを『三毒の煩悩』といいます。
三毒とは、貪欲(とんよく) 瞋恚(しんに) 愚痴(ぐち)で、
「欲の心」や、「怒りの心」、「うらみや妬みの心」です。
私たちは、そんな『煩悩の塊』でできていて、
頭の先から足のつま先まで煩悩だらけの人間です。
そんな『数多くの煩悩を抱えている私』と自覚しながら、新しい気持ちを胸に新年を迎えるー
これが『除夜の鐘』を撞く意義です。
西林寺では午後11:45から鐘楼堂にて除夜会、
重誓偈のおつとめを行った後、除夜の鐘を撞き始めます。
浄土真宗では「108」にこだわることなく、鐘を撞くことが多い事から、
西林寺でも、毎年来られた方全員に鐘を撞いていただいてます。
除夜会のはじまり
31日午後11時45分ー
境内はすでに沢山の人。
鐘楼堂にて住職と共におつとめが始まりました。
境内では皆さんも一緒に手を合わせます。
そして、住職の鐘の合図で、今年も除夜の鐘が鳴り始めましたー
列は山門の入口まで長い列。
最近では小さなお子さん方と一緒に家族連れの方が非常に多くなりました。
子ども達にとっても、深夜、お寺での特別な家族体験。
子ども達の記憶に刻まれたら嬉しいなぁ、、、そんな事を思いました。
一方、本堂ではー
午前0:00、新年を迎えた同時刻から『元旦会』が始まりました。
『元旦会』とは、元旦の法要という意味です。
新年を祝うと同時に今年もお念仏と共に日々を送らせていただく誓いを新たにする法要です。
『正信念仏偈』をおつとめした後、住職の新年のごあいさつと共にご法話。
小さなお子さんやご家族連れの方、若い方〜ご年配の方まで、
こうして新年のおつとめを一緒にさせていただく事、本当に有り難いです。
一昨年前の鐘の数は190回と過去最高を更新していましたが、
今年は新たに「198回」と、記録を更新。(笑)
実際に本堂へお参りへのみ来られた方も会わせれば、
本当に沢山の方が除夜の会/元旦会のご縁に出遇っていただきました。
終了後は、地元の幼馴染みや家族と共に、新年をお祝いしました。
さぁ、いよいよ2019年が始まりました。
今年は西林寺にとって大きな変化を遂げる一年となります。
また後ほど、改めてご報告させていただきますが、
これから始まる西林寺の一大プロジェクトへ向け、
じっくり腰を据えて取りかかっていきたいと思っております。
本年も真摯な姿勢で目の前のご縁を精一杯つとめさせていただきます。
そして今年一年も全力疾走、走りきるつもりでおりますので、
皆さま今年一年、どうぞよろしくお願い致します。
西林寺副住職
安武義修