日記帳

日記帳

『 博多吉塚水まつり 』

2022年4月17日(日)はミャンマー、カンボジア、ネパールなどで旧正月。
その新年をお祝いする「水まつり」を【吉塚市場リトルアジアマーケット】にて初開催。

『水まつり』とはー

『水まつり』と聞いて日本で有名なのはタイの『ソンクラーン』。
ミャンマーでは『ティンジャン』と呼ばれる伝統行事。

人々が仏様に供えた水を掛け合って健康や幸せを願う。
東南アジアでは一年で最も気温の上がる季節。
暑さしのぎとしても親しまれているのが「水まつり」です。

「共生」を掲げるこの吉塚市場で、彼ら彼女ら仏教徒達の心の拠りどころとなっている「お釈迦さま」がご安置されていることから企画されました。

各国伝統文化やカルチャーを披露

今回の第一回目はミャンマー、カンボジア、ネパールの人々が、一日を通して民族衣装を身にまとい伝統舞踊を披露。

お互いの国の文化を知る交流の場にもなりました。

自国の歌やRap、日本の有名な歌をそれぞれの母国語で大合唱。

今後吉塚市場にとっても、地域にとっても、

今後間違いなく発展していきそうな第一回「博多吉塚水まつり」でした。

長渕剛の「乾杯」を母国語で大熱唱するミャンマー人。

ミャンマー語でこの歌をみんなが知っていることに驚きでした。

ミャンマー語のバラードを熱唱。

母国を思い出したのか、涙ぐむ姿が印象的だった。

何度も合掌し、お互いを敬い、尊重し合いながら歌う姿もまた仏教国ならでは。

盛り上がっていくステージ

お祭りも午後に入ると、まるでロックフェスティバルの様相に。

大音量に苦情が来ないかヒヤヒヤしながら見ていると、マンションのベランダから様子をニコニコ見ている近所の方。目が合い、「すみませんねぇ、、」という表情をすると、ベランダから「よかよか!(笑) 夜中じゃないんやし。今は騒げる場所もなかなかないんやから!」との声。・・・本当に嬉しい声でした。

写真だけでみると大騒ぎしているように見えますが(苦笑)、実際には音量が少し気になるも、みんなちゃんと日本のルールにのっとって騒いでいた。

無邪気にはしゃぐ彼らを、
ニコニコ見守る商店街の人たちや市場を訪れた日本人。・・・印象的な光景でした。

ミャンマーのROCKが終わると、
ミャンマー人MC『次はカンボジア人による〜○△■です!みんな、壇上に上がって下さい!』と促す。

ミャンマー人達の拍手の中、シャイなカンボジア人達が恥ずかしそうに壇上にあがり、これまた恥ずかしそうに踊り始める。

…それをみたミャンマー人達が加勢するように一緒になって踊ってあげ始め、

水や粉が舞う中、カンボジア人達も笑顔でどんどんと楽しく踊り始める、、とっても素敵な光景でした。

午後から吉塚御堂にてミャンマー僧と共にお参り

14:30からは吉塚御堂にてお参りをするとのことー

私自身も門司にある世界平和パゴタから来られたミャンマー僧と共にお参りに参加することに。

するとさっきまでメインステージで盛り上がっていたミャンマー人女性のほぼ全員が「お御堂」へ大移動。

ミャンマー僧のソーバナ師と共に、お釈迦さまの前でお参りです。

大半が20代の若い女性たち。みな真剣眼差しで手を合わせ「三帰依文」を唱和する姿には心が震えました。

母国では一年以上も内戦状態が続き、大切な家族と離れて日本で暮らす彼女達。
コロナ禍の中大変な状況の中で頑張っている彼女らを思うと、目頭が熱くなった。

ミャンマー人のみなさんに説法をするソーバナ師。

おまつりで楽しく騒ぎながらも、根っこの部分も大事にしているミャンマーの人々に感服しました。

単に商業的表面的な「お祭り」ではなく、アジアの仏教文化が根底にある素晴らしい第一回「博多吉塚水まつり」。
大大大成功だったと思います。この模様は当日、夕方地方ニュースでも取り上げられました。

おまつり開催にあたり、夜も寝ずに準備された吉塚御堂堂守の瀧野さん、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました