日記帳

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お盆を終えてー

2023年8月10日〜15日まで、これまでのお盆史上、最も厳しかった六日間が終わりました。

8月9日、「さぁ、明日からお盆参りを頑張ろう!」と思った矢先、法務員(西林寺の僧侶)が緊急入院。
(※その後、お盆を終えてから無事に退院できました。)

法務員さんが行くことになっていた件数を様々な方々のご協力でカバーしていただき、皆さんのご理解とご協力によって、なんとか無事にお盆参りを終えることができました。

今年はお盆中に2件の通夜・お葬儀もあり、さらには交通渋滞や行き届かなかった点等で、皆さまをお待たせしたりご迷惑を掛けてしまった事もあったかと思います。

この場をお借りして、皆さまにお詫び申し上げます。

住職としての自覚・器量が試される6日間だったように思います。
それでも一軒一軒のご門徒さま宅へ、まずは目の前のご縁を全力でお参りさせていただきました。

懐かしい方々との再会や、これまでお育てをいただいてきたおじいちゃんやおばあちゃんが入院されていたり、初盆を迎えられたりと、、。悲しい別れや新しい出会いなど、今年も様々な物語のあったお盆参りでした。

お盆参りを始めてからもう二十数年が経ちます。
まだ右も左もわからないような頃から多くのご門徒様からお育てをいただき、毎年私自身の「自覚」を促され、育てられたのがこの「お盆」でもあります。

お仏壇の前でお参りをしていると、それぞれのお宅で、今は亡き方々のお顔や思い出がたくさん蘇ってきます。
読経後もお茶をいただきながら、亡き方々との思い出話が自然とできるようになってきたのは、まさに二十数年育んできたご縁の賜物です。

浄土真宗のお盆

『お盆』とは、亡き方やご先祖へ想いを馳せながら、この私自身が仏縁に出遭っていく大切なご縁です。
浄土真宗におけるお盆のつとめとは、先に仏様となられたご先祖さまを通して、今まさに私たちが「仏法と出遇わせていただいている」ということに感謝する仏事です。

今年も私自身が初心にかえらせていただいた大切な法縁でした。

ご門徒の皆さまからいただいた叱咤激励のお言葉を今、味わせていただきながら、これからも皆さんに寄り添った西林寺であれるよう、努力精進して参りたいと思います。