日記帳

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西林寺はなまつり – お寺マルシェ12 ③

九州産業大付属九州高校 吹奏楽部コンサート

13:30、今年も九州産業大付属九州高校 吹奏楽部の皆さんにお越しいただき、今年もコンサートが開演。
※ 顧問の先生に許可をいただき掲載させていただいてます

1、2年生の新チームとして今季始めの演奏会が『はなまつり』とのこと。

いざ、開演。総勢40名、若さと笑顔が弾ける。

九州産業大学附属九州高校 吹奏楽部:
吹奏楽コンクールにおいては九州大会にて3大会連続金賞を受賞。 ’20アンサンブルコンテストでは九州代表となり全国大会金賞受賞など、ここ近年で11度の九州大会出場を果たす実力校。

今回で2度目の西林寺演奏会。高校生の一生懸命な姿は、今年も全ての人たちの胸を打つものでした。

元高校時代ブラスバンド部だったユザーン氏、昨年の九州高校の演奏を聴いて、

『 あんな良いライブは初めて。ホントにヤバかった。あれは高校生の中のプロ。あの子達に比べたら俺たちは惰性。あれはないよ!(演奏中)指揮者がいない。…それであのパフォーマンスは、今日までに鍛えてきた事がわかる。』と去年絶賛していました。

今年のユザーン氏、

『 今年も圧倒的によかった。ヤバイよね。あのボーカルの子は一体なんなの!?素晴らしいよ。僕らの(ブラスバンド部)時代には、あの子達のような表現は絶対にできなかった。まだ土地的に芸術が不毛の地だった。あんな素晴らしいパフォーマンスをしていたら、部内でいじめられていた時代だった。だから本当に素晴らしい。』

続けて、
『 大人になってしまった僕らは、あんなに一生懸命で純粋な表現はもうできない。吹奏楽部は毎年メンバーが入れ替わるから毎年が常に良いとは限らない。でもあの1、2年生チームは最高だった。あのチームでは今日が最後のライブだよ!本当に素晴らしかった。』と、独特な言い回しで彼ら彼女らを称賛していました。

故坂本龍一さんをはじめ、国内外のトップアーティストと共演を果たし続ける彼の素直な感想を聞けて、私まで嬉しくなった。

今年も多くの方々が、圧巻の演奏を聴き絶賛の嵐でした。

再び、ちんどん鈴乃家さん登場!

九州高校吹奏楽部の皆さんの演奏でほんわかあたたまったところ、再びどこからともなく太鼓の音ー

ちんどん鈴乃家さんが再び登場。

世界一小さなバイオリンを操るマイコさん!

女将理恵子さんが踊りを披露する頃、西林寺の境内は人で溢れかえっていました。

南京玉すだれからの〜

最後は『 ちんどん鈴乃家賑やか音頭 』!子ども達も一緒に参加して、境内が優しい笑顔に包まれて終了。

今年もちんどん鈴乃家の皆さんに華を添えていただきました🎶

最後は、ユザーン × 新井孝弘  北インド古典LIVE

そして15:00、『西林寺はなまつり』、最後の締めは毎年恒例のユザーン氏による北インド古典ライブ。

境内は人、人、人。

演奏者の後ろにも、沢山の人たち。

5年ぶりにインドからサントゥール奏者 新井孝弘氏をお迎えし、タブラ奏者 ユザーン氏と北インド古典ライブの始まりですー

U-zhaan(タブラ):
オニンド・チャタルジー、ザキール・フセインの両氏からインドの打楽器「タブラ」を師事。00年よりASA-CHANG&巡礼に加入。10年に同ユニットを脱退後、U-zhaan × rei harakamiとして「川越ランデヴー」「ミスターモーニングナイト」等を配信リリース。14年には坂本龍一、Cornelius、ハナレグミ等をゲストに迎えたソロ名義のアルバム『Tabla Rock Mountain』をリリースした。15年、Ryuichi Sakamoto + U-zhaanとして「Tibetan Dance / Asience」を7inchレコードで発表。16年には映画『マンガをはみ出した男 赤塚不二夫』の音楽をU-zhaan + Shuta Hasunumaで担当し、ボーカルにタモリをフィーチャリングした主題歌が話題となった。

新井孝弘(サントゥール)
05年より宮下節雄氏にサントゥールを師事。07年よりインドに渡り、世界最高のサントゥール奏者Pt.Shivkumar Sharma氏に師事。09年にインド国内で公式にデビューし、 コンサート活動を開始。インド国内有数のインド古典音楽祭に出演している。12年にはPt.JasrajからCross Cultural Understanding Awardを授与された。14年、Tina Turnerらによるアルバム「Love Within」に参加。現在もムンバイに在住。

演奏中、時に視線を合わせ、笑顔を見せながら、まるで楽器で会話をしているかのよう。

お釈迦さまのお誕生日のご縁に、悠久のインドに思いを馳せながら聴く、北インド古典音楽。

それぞれ思い思いの場所でゆったり過ごしながら、

ご家族で音楽に耳を傾ける姿が印象的でした。

毎年楽しみにして来てくださるルーマニア人親子。

今年も無事に大盛況の中、西林寺はなまつりを終えることができました。

はなまつりを終えてー

お釈迦さまは、『 一切の生きとし生けるものは、幸福であれ、安穏であれ、安楽であれ 』(『スッタニパータ』)と仰られました。

「慈しみ」の心、それは生きとし生けるもの、他者に対する心、思いやり。
お釈迦さまのお誕生をご縁に、ここではご門徒であるとかないとか、日本人や外国人、障がいのあるなし、老若男女、そんな区別や年齢、国籍も超えて、上も下もない世界。

お互いを尊重し合う優しい世界観を表現したいと、常々考えてきたのが『西林寺はなまつり – お寺マルシェ』でした。

12年経って、だんだんとそのスタイルや考え方がこの『はなまつり』の色として確立されてきたように思います。

最後は皆さんと共に、阿弥陀さまへ合掌礼拝。

お寺だからこそ表現できるこの行事を、これからも大切にしていきたいと改めて思いました。

最後になりますが、この花まつりのご縁に際し、毎年快くご協賛くださる三宅漢方医院さんをはじめ、
ご協力いただいた出演者の皆さん、出店者の方々、お越しになった皆さん、本当にありがとうございました。

またぜひ来年!お釈迦さまのお誕生のご縁に西林寺でお会いましょう。
ありがとうございました。

西林寺住職 安武 義修