日記帳

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『 西林寺落語会 』。

2024年5月23日(木)、

桂塩鯛師匠をお迎えして19年目となる『西林寺落語会』、今年も開催しました。

今年もご門徒をはじめ、地域の方がたくさんおみえになり、終始笑いと笑顔の本堂でした。

落語家:桂 塩鯛(かつら しおだい)

大名跡 四代目『塩鯛』を襲名。京都府京都市生まれ。所属事務所は米朝事務所。
上方落語協会理事。2代目桂ざこば一門の筆頭弟子。前名は桂都丸。
京都出身であることと、ざこばの当時の名である朝丸からと名付けられた。出囃子は「鯛や鯛」。

落語のルーツは「お説教」。

落語の原点は,お寺のお説教にあるといわれています。
「落語の祖」とも言われる安楽庵 策伝(あんらくあん さくでん)[1554-1642]は、安土桃山時代、豊臣秀吉の御伽衆(おとぎしゅう)で、浄土宗の説教師でした。
ちなみに御伽衆とは、大名の側で教養や娯楽などの話し相手をする役割の人。多くは学者や僧侶がなったそうです。

安楽庵策伝はお説教の達人であり、字の読めない人たちにもほとけさまのお話をわかりやすく教えるため、話の最後に「落ち」を用いました。
その「お説教」の極意が、
初めしんみり、中おかしく、しまい尊く言い習わし」というもの。

静かに語りだし、途中、聴衆が退屈しないよう面白い話を入れ、最後には尊い「仏さまの教え」で終わる。
この「中おかしく」の部分を発展させていったものが現在の「落語」なのだそうです。

落語は「話」だけでなく「見」も魅力。

落語の魅力といえば、話し手の豊かな表現力や人情噺、その時代背景や社会風刺に反映された物語を、聞き手が自由な発想や想像力で聞いていくことにあります。
その「聞く」という事をさらに豊かにしてくれるのが、落語家さんの「見せる」という芸です。

扇子を箸に見立てて「蕎麦をすする」仕草は、本当にそこで食べているかのような音、細かな技術で見えるはずのない蕎麦がみえてきます。
お椀をもつ手の重み、熱い汁から湯気がでているかのような細かな仕草と表情、酒を飲む姿、羊羹やまんじゅうを食べるその表現力はどれも芸術の域です。

何気ない仕草や表情、目の動き、噺の展開と表現力、、

ひとつひとつの噺の中に、先人から受け継がれてきた多くの歴史と技術、表現力が詰まっているのだなぁ、、と改めて感心させられたことでした。

来年は塩鯛師匠が福岡のお寺で落語会を始めてから20周年(西林寺は19年)。
来年は超スペシャルなゲストをお迎えして、四ヶ寺合同の落語会を計画中です。

来年は塩鯛師匠が福岡のお寺で落語会を始めてから20周年(西林寺は19年)。
来年は超スペシャルなゲストをお迎えして四ヶ寺合同で落語会を計画中です。落語好きな方、どうぞお楽しみに☆

落語がお好きな皆さん、どうぞお楽しみに☆