日記帳

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筑女 仏教女子トーク@吉塚御堂

2024年11月9日(土)、非常勤講師を務める筑紫女学園大学『現代社会と仏教』講義内のフィールドワークで吉塚御堂へ。
筑女の学生、ベトナム仏教徒の皆さん、ミャンマー仏教徒の皆さんで『第3回 仏教女子トーク』を開催しました。

筑女の皆さんは根っからの仏教徒というより、仏教の、浄土真宗のみ教えが根底に流れる大学での学びを通して、実際に信仰に生きる同世代の人たちとの交流から学びを得る「共修」の場として企画。

「共修」とは、言語や文化背景の異なる学生同士が知的交流を通して、お互いを理解し、新しい価値観を創造する学習機会。

…とは言っても楽しくトークしてもらうため、市場内のベトナム食材店で買ったベトナムのお菓子に、ミャンマーの皆さんが準備してくれたミャンマーミルクティーをいただきながらみんなで楽しく語り合った。

始まりは「おつとめ」から

それぞれに5分間のお参り。

まずは私たちからミャンマーのお釈迦さまの前で「重誓偈」のおつとめ。

次にベトナムの皆さん、

続いてミャンマーの皆さんも、それぞれ無本で朗々とおつとめ。
みんな声高らかにおつとめしているのが印象的だった。

グループトークを60分

おつとめのあとは3つのグループに分かれて、それぞれの国の仏教や宗教観について話を伺った。

筑女の学生にとっても初めての経験とその価値観に触れて、「多様性」や「共生」についても考える良い機会になったのでは。

最後の質問に『あなたにとって幸せとは?本当の豊かさとは何?』と投げかけるー

筑女の学生は、『バイトしてお金をもらって、美味しいモノを食べる事が幸せ。』と答えた。

するとベトナム人女性は、『みんなで助け合いながら日々の生活ができる事が幸せ。』という答えが返ってきた。

ミャンマー人の女性は、『お母さんに自分が働いたお給料を送れる事が幸せ。』という、、

もう一人ミャンマー人女性は『私の街は戦争で焼けてしまいました。私自身も帰るに帰られない状況で一時期はとても落ち込んだ。でも家族も今は大丈夫。私は今日本でできることを精一杯頑張ろうと思う。やっぱり平和である事が一番の幸せ。』

・・・皆さんそれぞれに考えさせられる答えをいただいた。

筑女の学生の答えは全くおかしいことではない。

仏教のみ教えに出会うというのは、これまで「私が私が」と思っていた自己中心的な考えから、たくさんのいのちのつながりや、人の支えがあって、この私は『生きている』のでなく、『 生かされていたんだ 』と気づいていくことー

今回のフィールドワークを通して、外国人仏教徒の彼女達から少しでも何かを感じ取って貰えたら嬉しいなと思いました。

最後にベトナ人の男の子が一言、『世の中は常に移り変わっていく。その中で今日こうして出会えたわけですから、今日のこのご縁と出会いを大切にしたいですね。』

…皆さん、ちゃんと仏教徒の答えが返ってくる。(汗)
改めてベトナム、ミャンマー仏教徒の皆さんに最大級の敬意と感謝を持って、第3回仏教女子トークを終えました。