日記帳

日記帳

『西林寺はなまつり – お寺マルシェ6 – 』③

型を守りつつ、型を破るという挑戦。
尾上菊之助(歌舞伎役者)

伝統というのは、昔と同じように今やることではない。
革新を続けた結果、残ってきたものが伝統であって、
今新しいことも、そうして続けていけば伝統になる。
中田英寿(元プロサッカー選手)

『西林寺はなまつり』後半へー

pm2:00−
次のプログラムは3:00からのちんどん鈴乃家さん。

…と、その前に【愛和外語学院】の学生さん達から、
ステージで自国の文化を披露したい 』と、有り難いリクエスト。

よかったらどうぞどうぞ!と、
急遽、披露してもらうことにー

各国、お釈迦さまへ捧げるダンスと歌ー

トップバッターは、ミャンマーの女の子ふたりによる、
お釈迦さまへ捧げるミャンマーの伝統舞踊。

ミャンマーは敬虔な仏教徒の国ー
幼い頃から仏教に親しみを持って育ったおふたりが、
日本にやって来て、日本の寺院でお釈迦さまのお誕生をお祝いして踊る、、

… なんかとっても嬉しく、有り難いことでした。


時折ハニカミながら、最後まで踊ってくれました。

続いて、バングラディッシュ人の女の子と男の子は、
それぞれにインドHIP HOPでモダンなDANCEを披露。

バングラディッシュのおふたりはイスラム教徒。
…しかしここではそんなことは関係ありません。
むしろ、お互いの宗教は違えど、それぞれの大切なものを尊重した上で
こうした文化交流が行えること自体、とても有難いことです。

お釈迦さまのお誕生に花を添えていただきました。

『今度はぜひ、私たちのモスク(東区箱崎の)にも遊びに来てください!』
と踊ってくれたヤシンくん。

…嬉しいです。
相手を知り、お互いの違いを知って、その違いを認め合う、、

多様化していく社会だからこそ、
お互い大事にしているものを知る、というのは大事なことですね。
近々モスクにもお邪魔させていただく予定。

そして最後はスリランカ人のお二人によるパーカッションと歌。

彼らの国、スリランカもまた敬虔な仏教徒の国ー

お釈迦さまお誕生のご縁の中で、国境を超え、
それぞれ自国の文化でもってお祝いに花を添えていただきましたー

 

再び登場、倍音ケイイチ氏、圧巻パフォーマンス

そして、pm2:40ー

倍音ケイイチ氏、再び登場!

口琴やなぞの笛など、様々な民族楽器を紹介しながら再び圧巻のパフォーマンス。
その後のケイイチさんのお店にはたくさんの人が、「なぞ楽器」を買い求めていました。
…私もマリンバを購入。(笑)

ちんどん鈴乃家 境内パフォーマンス

pm3:00ー
ケイイチさんのパフォーマンスが終わったと同時に、
再び遠くからチンチンドンドン、再び鳴り物の音が響いて来ますー

後半になるにつれ、境内はさらにたくさんの人、人、人ー

子ども達の記憶に刻まれて、、

彼らが70年後、
『昔はよう、西林寺のはなまつりに行きよったなぁ、、』
と思い出してくれたら、、、

間違いなくお浄土で涙を流して喜んでいると思います(笑)

『はなまつりーお寺マルシェ』を行ってきて6年目ー
少しずつ認知されはじめ、こんなにも沢山の方が笑顔でお寺に集う光景、、

…ただただ有り難い、、有ることの難しい光景が広がっていました。

鈴乃家さんにはまた来年もお願いしています。
また来年をどうぞお楽しみに。

U-zhaan+新井孝弘 北インド古典ライブ

pm3:30−
盛り上がりも最高潮に達したところで ー

いよいよ、今年も待ちに待ったU-zhaan氏、新井孝弘氏による北インド古典LIVE。

U-zhaanくんは、第一回【CANDLE NIGHT LIVE】を合わせ3度目の西林寺。

Uzhaan(ユザーン)[ タブラ ]:
オニンド・チャタルジー、ザキール・フセインの両氏からインドの打楽器「タブラ」を師事。00年よりASA-CHANG&巡礼に加入。10年に同ユニットを脱退後、U-zhaan × rei harakamiとして「川越ランデヴー」「ミスターモーニングナイト」等を配信リリース。14年には坂本龍一、Cornelius、ハナレグミ等をゲストに迎えたソロ名義のアルバム『Tabla Rock Mountain』をリリースした。15年、Ryuichi Sakamoto + U-zhaanとして「Tibetan Dance / Asience」を7inchレコードで発表。16年には映画『マンガをはみ出した男 赤塚不二夫』の音楽をU-zhaan + Shuta Hasunumaで担当し、ボーカルにタモリをフィーチャリングした主題歌が話題となった。http://u-zhaan.com

新井孝弘[ サントゥール ]:
1979年生まれ。ドラマーとしての活動を経たのち、 05年より宮下節雄氏にサントゥールを師事。07年よりインドに渡り、世界最高のサントゥール奏者Pt.Shivkumar Sharma氏に師事。09年にインド国内で公式にデビューし、 コンサート活動を開始。長い歴史を持つ、インド国内有数のインド古典音楽祭に出演。他にもムンバイ・ボパール・チェンナイなどインド各地で多数の公演を行い、12年にはインドの著名な声楽家Pt.JasrajよりCross Cultural Understanding Awardを授与された。14年、Tina Turnerらによるアルバム「Love Within」に参加。現在もムンバイに在住している。

サントゥールの爽やかで美しい音色と、タブラの心地よいリズムの中、

子ども達のシャボン玉が今年も飛び交いますー

穏やかな青空を、ふわふわと飛び交うシャボン玉。
その背景に美しいサントゥールとタブラの音色、、。

西林寺はなまつりは、
お釈迦さまお誕生のご縁の中で、老若男女、年齢も、職業も、
健常者と障害者、日本人と外国人、
そんな分け隔てのない、分別(ふんべつ)のない世界ー

まさに分別から離れよという仏教の世界観そのままに、

今年も沢山の方が、はなまつりのご縁を楽しんでいただきましたー

今年もありがとうございました

この日のために、毎年快くご協賛をしてくださる三宅漢方医院さま、
当日、お忙しい中をアーティストの方々をはじめ、両徳寺ご住職さま、
そして快くご協力をしてくださった関係者の皆々さまには心からお礼を申し上げます。

そして、遠近各地よりお越しいただいたたくさんの方々、本当にありがとうございました。

これからも、このような形で楽しく仏縁に出遭っていただく
ご縁づくりができればと思っています。本当に有り難うございました。

西林寺副住職 安武 義修

 

Photo by Tetsuya Nakashima / Yoshinobu Yasutake