2018年5月24日(木)、
今年も桂塩鯛師匠にお越しいただき、『西林寺落語会』でした。
今年もたくさんの方にお越しいただきました。
桂 塩鯛
大名跡 四代目『塩鯛』を襲名。京都府京都市生まれ。所属事務所は米朝事務所。
上方落語協会理事。2代目桂ざこば一門の筆頭弟子。前名は桂都丸。
京都出身であることと、ざこばの当時の名である朝丸からと名付けられた。出囃子は「鯛や鯛」。
桂塩鯛師匠に毎年お越しいただいてから早13年目になります。
落語には、「まくら」と「本編」、そして「オチ」で構成されています。
この3つがそれぞれ独立しているのではなく、一連の流れで話が展開されていきますー
落語家さんは、身振り手振り、あたかも本当に目の前に食べ物があるかのように、
酒を飲んだり、そばをすすったり、まんじゅうを食べる光景を再現してみせるのも見どころですが、
その食べ方の違いや、酒に酔う前とよった後の仕草の違いだったり、繊細で細かな演技は絶妙、、。
笑いを通り越して「すごいな、、」と。
師匠の芸に感心しきりでした。
落語会終了後、塩鯛師匠をホテルまでお送りする道中、
『ひとつのネタをお客様の前に出すまでどれくらい稽古されるんですか?』
という私の質問に、
『 落語の新しいネタをお客さんの前に出すまで大体2〜3ヶ月の稽古が必要ですね。
しかし実際に自分のものになる、腹に落とすまではそこからさらに場数が必要。
でも一度腹に落とせたなら、稽古はし過ぎない方がいい。
稽古しすぎると機械的な噺になってしまい、噺の「熱」が伝わりづらくなる。
噺の内容が腹にストンと落ちてしまえば、柱はしっかりしているから、
多少内容が前後したり、たとえ間違えても、臨機応変さがかえって噺を面白くする。
噺の内容が自分の腹にストンと落とすことが大事ですね。』
と、塩鯛師匠。
・・・そのまま私共の世界に通ずる、大変貴重な言葉をいただいた気がしました。
私は「噺」=「ご法義」といただきました。
日々のおつとめであれ、仏さまのお話であれ、やはり稽古が大事ですね。
身が引き締まった気分でした。
自分なりのプロ意識をもう一度確認しながら、
また明日からの日々の法務に取り組んでいきたいと思いましたー