2021年9月2日(木)、京都より職人さんが来られ、今日から二日間、親鸞聖人像のメンテナンスです。
昭和62年にご門徒の辻原様より寄贈いただいた、西林寺の親鸞聖人像。
建立後、親鸞聖人像は雨風にさらされ、排気ガスや鳥のフン、酸性雨などによって劣化が進み、色味も当時の深緑から薄い赤茶けた意味に変化していました、、
今年1月の親鸞聖人像。メンテナンスを施すことによって、、
青銅色に輝く親鸞聖人像
…見違えるほど重厚感を増して、綺麗になりました(!)
経年劣化によって長年こびりついた錆や汚れを落とし、更には高圧洗浄機による水洗い。
塗装に適正な下地を作った後、職人さんによる長年の経験から調合された『青銅色』で塗装。
単に満遍なく同じ色味で塗装するのではなく、刻一刻と変わる太陽の陽の当たり方をチェックしながら色を重ね、更にはそれぞれの箇所に濃淡をつけて陰影を表現・調節するという、、驚くほどこだわりを持った、職人さんの深い世界でした。
お念珠の部分は、実は一玉一玉、濃淡で陰影を表しています。
『親鸞聖人御像』と書かれたプレートには金箔の3枚押しで文字がしっかりと浮かび上がってきました。
寄贈いただいた施主さまのお名前もしっかりと塗装を施して、再びお名前が蘇ってきました。
後ろ姿にもその存在感を感じれるようになりました。
今回初めてお願いした銅像のメンテナンス。眼から鱗の世界でした。
「経年変化」と「経年劣化」の違いが良くわかりました。銅像は経年変化というより劣化でした。
日頃の雨風や排気ガス、酸性雨でいかに劣化していたか、そしてメンテナンスを施すことの大切さが良くわかりました。
コロナ禍によってなかなか法座等が開催できないでいますが、また皆さんが来られた時、気持ちよくお参りに来ていただけるよう、環境整備を整えていきたいと思います。