昨年より準備を進めてきた次なる西林寺プロジェクトが、いよいよ始動します。
来週2月28日(月)より『 西林寺参道石畳化計画 』、着工します。
きっかけはご寄進のお申し出
昨年ご門徒様から『 何か形に残るものを寄進させていただきたい』と申し出をいただきました。
そこからどのような形をとらせていただこうかと話を進めていたところ、せっかくであれば、お墓参りに来られる方々をはじめ、皆さんが喜んでいただける形として『境内の環境整備』に使わせていただくことはいかがでしょう、と。
現在、西林寺の参道は「石畳」ではなく「コンクリート」です。
このコンクリートの山道を石畳化し、参道整備をすることをご提案させていただいたところ、お家の方から快諾をいただきまして、今回の計画が動き始めたのでした。
石を選びに、高松市 庵治へ
先月、京都の御正忌報恩講の帰り道、新幹線で京都から岡山へ。岡山からレンタカーで香川県 高松市庵治町へ。
高松市庵治町、牟礼町一帯は、国内石材製造の一大拠点。なんと石材製造メーカーが230軒もあるとのこと。
日本三大拠点のひとつと言われ、石材を加工する職人さんが古くから多く住み、全国でも有数の高度な石材加工の街として知られています。
昨年から石畳に使用する石材選びを行う中で、様々な石を検討した結果、岡山県「犬島石」を採用する事にしました。
今回はその希少な「犬島石」を取り扱っておられる庵治町の翼石材さんを訪問。
実際に加工現場へも伺い、さまざまな色・形・表情をみせる犬島石の塊からどれを使用するか、実際に見て、選んできました。
瀬戸内産 花崗岩「犬島石」
犬島石は、岡山県犬島で産出される石で、古くは大阪城の城壁や鎌倉・鶴岡八幡宮の鳥居、江戸城でも使用されており、近年では京都迎賓館などにも用いられ、貴重な国内産花崗岩として利用されているそうです。
犬島石の色は「白系」、「錆(さび)系」、「ピンク系」の三系統あります。
様々な色味や模様、表情のある犬島石がたくさんありましたが、最終的にうっすらとピンクの色味が入った石の塊を選びました。
それがコチラ。現地の職人さん曰く『今ここに置いている石のなかで一番表情が面白い石』とのこと。
これからこの塊を巨大な電動丸ノコでスライスし、石畳サイズに切って福岡へ送ってくださるそうです。
ちなみに、この切り終わった後の石は、博多区千代町 崇福寺様の参道石畳(犬島石)を加工し、残った石だそうです。
ストライプのようなピンクの斜め模様が印象的。
晴れた日と雨の日では異なる表情が楽しめそうです。。
これからがとても楽しみです。
2月末より境内の第一期工事(約二週間)と、4月中旬より道路から境内までの参道 第二期工事(約二週間)が始まります。
お寺の雰囲気がこれから刻一刻と変わってくると思います。
皆さま、どうぞお楽しみに。