日記帳

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『 灌仏会(はなまつり)』

2023年4月8日(土)、今日はお釈迦さまのお誕生日。

仏教ではお釈迦さまのお誕生の日を『 灌仏会(かんぶつえ)』や『 はなまつり 』といい、
4月8日の前後には各地のお寺で、大なり小なり、お釈迦さまの誕生のお祝いをしますー

西林寺では、8日は内々でおつとめするだけに留め、その前後の日曜日(今年は9日)に大体的に行っています。

今年も納骨堂にあがったお花を再利用させてもらい、住職お手製「花御堂」をつくってお釈迦樣のお誕生お祝いをさせてもらいました。

お釈迦さまのお誕生のはなし

今から2600年前、お釈迦さまはインド北部、現ネパール・ルンビニーという地、カピラヴァストゥ(カピラ城)の釈迦族の王子としてお生まれになりました。

お釈迦さまの母親であるマーヤ夫人は、出産のため里帰りの途中、立ち寄られたルンビニ園の庭で無憂樹の花を手で折ろうとしたところ、右脇の下からお釈迦さまがお生まれになったと伝えられていますー

右脇」は、武力の象徴であり、「大切なものを抱える」ところ。インドでは昔から王族などの高貴な方々は、「右腕や右脇から生まれた」と表現されることが多かったようです。
お釈迦さまがお生まれになられた時の事を、現在でも様々な歓びと伝説でもって今に伝えられていますー

お釈迦さまは生まれてすぐに東西南北の四方に七歩ずつ歩まれて、右手を天に、左手は地を指し、

天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)』

天上天下広しといえども、どれ一つとして無駄ないのちなどない、いのちは皆それぞれに、等しく尊いものであるーと仰られたのです。

・・・その時、九匹の龍が現れ、甘い香りの雨が降り注ぎ、お釈迦さまの体を洗ったー
そんな伝承に由来して、現在でも『はなまつり』に、『甘茶をかける』、『甘茶をいただく』という習慣が生まれましたー

灌仏会のおつとめ

朝9時より、三帰依文、重誓偈のおつとめ。

今日はこの後、吉塚御堂へ移動し、ミャンマー僧、アジアの仏教徒の皆さんと共にお参り。
そして、ベトナム、ミャンマー、ネパール、カンボジアの皆さんと共に『第2回 吉塚リトルアジア水かけまつり』です。