2024年3月9日(土)、吉塚市場離トルアジアマーケットにおいて、ミャンマーよりお釈迦さまをお迎えして三周年法要を行いました。
当日は、門司・世界平和パゴダよりミャンマー僧のソーバナ師をはじめ、神戸のベトナム寺院 和楽寺住職の釋徳智師、田川より東迎寺副住職 清藤隆春師と共にお参りしました。
読 経
まずはベトナム僧の釋徳智師のおつとめ。
ミャンマー、ベトナム、中国、日本人の皆さんと共に、みんなで合掌する姿は本当に尊く、有り難い空間でした。
続いてミャンマー僧のソーバナ師。
そして、東迎寺さまとともに、三奉請、表白、重誓偈のおつとめ。
三周年法要 表白文
敬って 教主 釈迦牟尼仏の御前に 申し上げます
本日ここに 有縁各位列席のもと
恭しく尊前を荘厳し 謹んで聖教を読誦して
『 吉塚御堂 三周年法要 』をお勤めいたします。
それ惟みれば、
教主・釈迦牟尼如来は、
生老病死の 四苦をあきらかにし、
諸行無常の真実を 説き示されました。
今日、世間では
未曾有の自然災害が 再び発生し、
平穏ならざる日々が続いております。
世界に目を向けますと、
各地で起こる戦争によって、
多くの尊い命が
今も無差別に 失われております。
ミャンマーの地におきましても、
終息の見えぬ内戦状態は 悪化の一途をたどり、
人々は迷いと絶望、悲しみの中で、
不安な日々を 過ごされております。
まさに人間の愚かさ、
諸行無常・老・病・死の
現実の姿が ここにありますー
そのような中にあって、
遠くミャンマーより、
吉塚市場に お釈迦様をお迎えし、
三年目を 迎えることができました。
外国人仏教徒をはじめ、
地域の方々の 心の支えとなり、
燦然と輝く そのお姿に、
ただただ 歓喜の思いであります。
このお御堂は、
今後も吉塚商店街の象徴として、
この地に住む人々はもとより、
故郷を離れ 不安な中 日本で生活をする
外国人仏教徒に寄り添い、
共生と共修の道を 歩んで参ります。
願わくは、
本日、ここに集える人々、
この法要を機縁として、
ますます、仏法にいそしみ
お釈迦様のお慈悲の中に、
商店街の人々、外国人居住者、
地域の人々が手を取り合って、
共に歩みを進めていきますことを、
令和六年 三月九日
浄土真宗本願寺派 西林寺住職 釋義修
謹んで、申し上げます
読経終了後、それぞれにご挨拶
吉塚御堂ができて三年が経過ー
今では外国人仏教徒の心の拠りどころとして定着し、それぞれ自国の仏教文化を尊重し合いながら、
国を超えて交流が生まれている姿はまさに「多文化共生」そのものです。
色々試行錯誤、悩みも尽きませんが、
これからも楽しみつつ彼らに寄り添い、自分にできる範囲で、彼らとともに地域共生の道を歩んでいきたいと思います。