日記帳

日記帳

鼻手術の感動。

何も変わらず、何もかもが変わる
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まさにこの言葉がピッタリの手術だった。
忘れないうちに手術から今日の感動までを記録しておきたい。

手術室へ向かう直前に撮った一枚。
鼻の手術30分前、事前に用意された手術着に着替え、圧着ソックスを履いてこれから自分の足で手術室へ向かう。

いざ、手術室へ

何の迷いもなく、心穏やかに向かったが、ステンレスの冷たい扉が開いた瞬間、緊張が走る。

真っ青な色味で統一された手術室に無機質なステンレスや金属製の道具が並んでいる。

…この冷たい雰囲気、どこかで見たことある。。そうだ、「火葬場」の雰囲気と似てる!!!

…自分で自分の不安を煽り、勝手に緊張していく。

看護師さん:『じゃ手術台に上がって下さい。』
と言われた時、さすがに少し怯んでしまった。

その後血圧を測り、点滴針を刺す。『では、マスクして眠る薬を入れますね。入れたら10秒以内に眠りますよー』と看護師さん。

..何秒まで持ち堪えるんだろう?と数えてみる、、
『1、2、3、4….あぁ、だめだぁぁ…あとよろしくおねがいしますぅぅ、、』

実質5秒と持たず、イってしまった。ベッドから深い沼に落ちていく感じ。

その後すぐ『安武さ〜ん!』と呼ばれる声。感覚では5〜10分寝落ちしてしまった感じ。

『あ、すみません、寝落ちしてました、、。あとよろしくお願いしま〜すぅぅ、、』というと、
『もう終わりましたよー(笑)』と看護師さん。

え!???早い。
…まるでマッサージ中に眠っていて気がついたら終わってたのと同じ感覚だった。

術後、苦しんだ二日間。

その後病室に戻った後がキツかった。
気づけば下腹部がチューブで繋がれていた。

これがとにかく違和感。ずっとおしっこが漏れそうな感じ。。
この状態にあと3時間は耐えられなかったので看護師さんに頼んで抜いてもらった。
…これがまた痛い、、。その後トイレへ行く度に尿道に激痛が走った。

鼻腔には鼻用タンポンがギュウギュウに詰められ、、これがまたキツい。

鼻の奥から落ちてくる血の痰がとまらない。麻酔味のする血が気持ち悪かった。

唾を飲み込むと鼻を刺激して、その度に鼻がツーーンとなる。。。
あのプールで溺れた時になる「ツーーン」が、唾を飲むたびに襲ってくる。
そこから二日間、鼻呼吸ができないことに苦しんだ。
鼻水が堰き止められて、行き場を失った鼻水が目の周りを圧迫する。涙が止まらない。

…これに対しての薬はなく、ただ二日間、タンポンを抜くまでひたすら辛抱だそう。眠れない二日間だった。

ただただ、部屋でNetflixやRIZINの試合を見て、時に読書をしてやり過ごした。

鼻腔が「開通」する日。

手術から二日後、11月20日(水)、鼻の中に詰まったタンポンを抜いた。

ピンセットで両鼻からヌ〜っと、10cmくらいの膨張したタンポンが出てきて驚く。

…そして恐る恐る呼吸する、、、何この感覚!????すごいっ!!!

これまで一気に吸ったことがない空気量!!!
鼻腔から脳内へ、二日ぶりに新鮮で大量の酸素が送り込まれ、そして一気に吐けるっっ!!!

すごいっっ!!!頭がクリア!!!世界が明るい!!!!
そしてこんなにも新鮮な空気が一気に鼻から入ってくるなんて!!!

これまであった骨の突っ立てがない感じ。
鼻から吸う空気量もさることながら、吐く時も一気に吐ける!!!

例えるなら、今までカラの注射器から空気を一気に押し出す感じ。
少し力みながら鼻から空気を押し出していた。

しかし、弊害となっていた骨を取り除いたことで超どストレート!!
つっかかりがないので、一気に吐ける!!!!これはすごい!!!!!

鼻を手術をした人は、皆「人生が変わる!」とまで言っていた。
…そんな大袈裟な、と内心思っていたけど、これは確かに「人生が変わる!!!!!」

なんでこの手術をもっと早くしなかったんだろう?

二日間は苦しんだが、そんな事はもはやどうでもよくなった。

苦しみの向こう側に、爽やかな楽園が待っていた。

同じ鼻中隔彎曲や肥厚性鼻炎、蓄膿症を患っている方にはぜひこの手術はお勧めしたい。

…今、鼻呼吸の素晴らしさに心から感動しています。
早く山や森へ行って、思いっきり空気を吸ってみたい。マイナスイオンを直球で鼻から吸ってみたい!!!

そんな気持ちです。

…これは感動します。言葉にならない。
この感動を忘れない内に記録させておきたい。

長文大変失礼しました。

追 伸。

写真は手術後、看護師さんに着せていただいた持参のTシャツ。

・・・完全にチョイスを間違えました。