大晦日の除夜会、元旦会を前に、皆様に大切なお知らせがあります。
今朝をもって、朝6時の鐘を終了します
時代の変化、街に住む人々のライフスタイルの変化によって、ずっと以前から決断のタイミングを考えていました。
これまで百何年と撞いてきた朝の鐘ですが、お寺に苦情の電話があったわけではありません。
きっかけはGoogleのお寺のレビューに書き込まれた言葉でした。
『西林寺の朝の鐘は、もはや騒音レベル。』
(※ 後日Googleさんのご判断で消去されました)
…もちろん激しい撞き方をしているわけではありません。
西林寺の鐘の音を、朝の生活の合図にされていた方も多くいらっしゃいます。
しかし、朝6時に住宅密集地での鐘の音は、人によってはまだ起こされたくないのに聴こえる「騒音」かもしれません。
大晦日の鐘は1日だけですが、朝の鐘の音は毎日です。
今のお寺の環境下でこのまま続けて良いものか、、と自問自答の日々でした。
ただ昔と同じようにやるのではなく、時代やお寺を取り巻く環境を俯瞰して見た時、何をやるかということだけでなく、「何をやらないか」も大事なのではと。
前住職をはじめ、西林寺門徒総代の皆さんと話し合った結果、今年をもって(今朝をもって)、朝の鐘を終了することを決断しました。
ですが、単に朝の鐘をやめて終わりではなく、今後は西林寺における諸行事の1時間前に「集会鐘(しゅうえしょう)」として梵鐘を撞いていきたいと思います。
※「集会鐘」とは、法要や儀式を開始するに先立って、大衆が参集する合図として撞く鐘の音。これから法要が始まることを近隣の方々にお知らせする役割をもつ。
今後は、除夜の鐘と、年間行事の中で「集会鐘」として積極的に使用していきたいと思います。
皆様にはご理解の程、よろしくお願いいたします。