『梅は百花の魁(さきがけ)』
年の始め、梅があらゆる花の先頭を切って咲き、春を告げることをいうそうです。
2025年2月26日(水)、 今、お寺の梅が見ごろを迎えています。
昨年の写真を見てみると、1月24日にはすでに西林寺の梅は満開だったようです。
今年は寒かったこともあり丸1ケ月遅い梅の開花。
その後も寒さは続き、今年はいつになく長い梅の花を楽しむことができています。
桜の時期も大好きですが、梅の花の開花は、『まさにこれから春が訪れる!』その先陣を切って咲く梅にワクワクさせられます。
つぼみの時もある
花開く時もある
実のなる時もある
枯れる時も来る
それぞれに深い味わいあり
この梅の木は、私が2019年に住職継職をさせていただた記念樹として、紅白の梅を境内正面に植樹しました。
梅の木は一年を通して、私に様々な表情を見せてくれます。
春の訪れを最高の姿で魅せてくれた後、ハラハラと花びらがこぼれていく。。
その後しっかりとした梅の実をつけ、鬱蒼と生い茂るように葉をつけたあと、黄金色になって一枚一枚枯れ散っていく、、
私たちの人生のように山あり谷あり。それでも冬の寒さにじっと耐えて、美しい花を再び咲かせてくれます。
梅の一年に、私の一年を重ね合わせ、力強く生きるチカラと勇気を感じずにはいられません。
私の人生も良いこともあれば悪いこともある。幸せに輝く時もあればじっと耐える冬の心の時もある。
それでもこうして一番寒い時期に最高の姿を見せてくれる梅の木に深い味わいを覚えます。
そこに自然とナンマンダブツとお念仏がこぼれ、生かされていることの悦びが湧いてきます。
私の大好きな季節。
梅が咲いている一日一日を大切に楽しみたいと思います。