2016年4月10日(日)、西林寺『はなまつり – お寺マルシェ4』当日。
4月8日(日)はお釈迦さまのお誕生の日ー
仏教ではお釈迦さまのお誕生の日を『 灌仏会(かんぶつえ)』や『 はなまつり 』といい、
4月8日の前後には各地のお寺で、大なり小なり、お釈迦さまの誕生のお祝いをしますー
最近では「クリスマス」の日は誰しもがわかっていても、
「はなまつり」は知らないという方が多いと思います。
しかし驚くことに、江戸時代には4月8日はお役所は「休日」、寺子屋も「休校」と、
国民の祝日的な日であったようです。
・・・そんな「はなまつり」を、西林寺では毎年4月8日、
ささやかながら婦人会による甘茶とぜんざいのお接待していました。
このご縁をもっとたくさんの方に、特に若い方、小さなお子さん方にも触れてもらえたらと、
3年前より「お寺マルシェ」という形で行うようになりました。
そんなお釈迦さまのお誕生を “楽しみながら” ご縁に触れる一日ですー
am 10:00ー 開始。
朝からたくさんの子ども達〜若い方〜お年寄りの方で賑わいました。
今から2500年以上も昔、お釈迦さまはインド北部、
ルンビニーという地でお生まれになりました。
当時の事を、様々な奇跡と歓び、伝説でもって今に伝えられていますー
お釈迦さまの母親であるマーヤ夫人は、出産のため里帰りの途中、立ち寄ったルンビニ園の庭で
無憂樹の花を手で折ろうとしたところ、右脇の下からお釈迦さまがお生まれになったと言われています。
「右脇」は、武力の象徴であり、「大切なものを抱える」ところ。
インドでは昔から王族などの高貴な方々は、
「右腕や右脇から生まれた」と表現されることが多かったようです。
お釈迦さまは生まれてすぐに東西南北の四方に七歩ずつ歩まれて、
右手を天に、左手は地を指して、
『天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)』と仰られたといわれています。
この言葉は「自分が一番偉いんだ」と誤解されて使われることが多いのですが、
本来は、『天上天下広しといえども、どれ一つとして無駄ないのちなどない、
いのちは皆それぞれに、等しく尊いものであるー』と仰られたのです。
・・・その際、九匹の龍が現れ、甘露の雨を降らせて産湯にしたー・・・そんな伝承に由来しており、現在でも「はなまつり」にはこうして、
「甘茶をかける」、「甘茶をいただく」という習慣が生まれましたー
ちなみにこの「甘茶」の味、お茶ではありますが飲んだ後、不思議とほんのり甘い味がします。
原料はアマチャ( ユキノシタ科の落葉低木ガクアジサイの変種 )。
・・・ちなみに、生薬としては、抗アレルギー作用、歯周病などに効果を有するそうです。
私達が日頃飲む機会があるとすれば、
この「はなまつり」のご縁でしか、お目にかかれないのではと思います。
ですから、特にお年寄りの方には、「甘茶」=「はなまつり」=「懐かしい」と。
多くのご年配の方は、この甘茶をいただきながら、幼少の頃の思い出話に花が咲来ます。
初めて飲んだという若い方は、「マズい!」という方はモチロンですが(笑)、
意外に「美味しい!」と言われる方も続出です。
今日の一日のタイムスケジュール、
10:00 フリーマーケット START
11:30 ちんどん鈴乃屋 境内パフォーマンス
12:00 本堂にておつとめ ~ 副住職ごあいさつ
12:15 佐々木成明師 青空法話
13:00 zerokichi アコースティックLIVE
14:30 ちんどん鈴乃屋 境内パフォーマンス
15:00 青谷明日香+zerokichi アコースティックLIVE
16:30 終 了
【社会福祉柚の木学園】サンによるお菓子、そして今年は久々に出来たてポップコーン(!)
お寺の門をくぐると、突然ポップコーンの甘い匂いに誘われます。
その甘い香りに誘われて、小っちゃな子どもたちがブ〜〜ンと集合していました(笑)
今年初登場、昨年吉塚2丁目にNEW OPENした焼き菓子のお店【poco a poco】サン。
オーナーakikoサンがつくる手作りお菓子。
季節に応じた食材やその時々の果物など、素材を活かしてつくる焼き菓子はとても美味しい。
最近では小学生の子どもたちが、学校から帰ってお店にお菓子を買いにやって来るそう。
この日も沢山の子どもたちが、お母さんからお小遣いをもらいお菓子を買っていました。
そして今年から初登場!吉塚商店街の雄『べるる』サン。
欧州パンと自家製焙煎のお店【ぺるる】。
ドイツやフランス、ベルギー、スイスなどヨーロッパ各国から直に輸入され、
ぺるるさんの工房で焼き上がったパンの数々。
社会福祉自立支援団体でもあるぺるるさん。そして地元吉塚商店街を牽引するお店でもあります。
今回のご縁をひとつのキッカケとして、地元吉塚商店街との新たな交流も模索していけたら、、
そんなこともぼんやり考えていますー
そしてこの「はなまつり」の『活気』を牽引するのは、西林寺婦人会ブース。
他のお店に引けをとりません(笑)。博多のおばちゃん達の「お赤飯」、
お好みでショウガもすり下ろしてくれる「甘酒」は飛ぶように売れていました。
中でも不動の人気を誇る「西林寺からあげ」は、ガーリック風味で絶品です。
この日のために用意した鶏のモモ肉70枚のからあげは午前中の内にすべて完売。
・・・もはや定番となっています。
『若い人達がお寺に来てくれて、活気があって嬉しい!』と素敵な笑顔。
福岡の人気作家さんで構成された『おてらマーケット』チーム、今年も参加していただきました。
中でも毎回行列のできる【空のパン】は、今回も午前中で完売。
・・・↑この写真を撮り、再びお店を訪れた時にはもうすでに無くなっていました。
…結局私はゆっくりパンにお目にもかかれず、ありつけず、、。(涙)
【petit gateau Tei】サンがつくる動物クッキー達は、カワイくて美味しい。
愛らしい姿は、食べるのがもったいない。(笑)
私が写真を撮らせてもらった時には、すでにもう品薄でした。
そして、『おてらマーケット』チームのカワイイ小物雑貨達ー
まるで宝物箱をひっくり返したかのよう。
どれもクオリティ−が高く、一品ずつが心のこもった作品です。
【おてらマーケット】チームからは今回、
・空のパン(パン)
・Petit gateau Tei(おやつ)
・Forrest(おやつ)
・3LDK(バック・布小物)
・fluffy(洋服・布小物)
・miyabi(布小物)
・hanaco(小物)
・mimheart(ハンコ)が『はなまつり』に出店していただきました。
朝、OPENと同時に終始子どもたちが群がっていたのは、
毎年地元キッズ女子、ママさん達に絶大な人気を誇る【Boutique ChocoChoco】。
地元作家hiromiサンがつくる可愛いキッズ向けの小物たち。
こちらも午後行った時にはすでに品薄状態(汗)。
地元キッズに絶大な人気を誇っています。
野上祥成氏の革小物店【Fleur de lis】。
イタリア最高級レザー・ブッテーロを惜しげもなく使ったアイテムは、価格以上クオリティ。
最近では、キャンドルナイト・スタッフメンバーがこぞって愛用(笑)。
私もパスポートケース、通帳入れ、キーケース、クラッチバック等々、愛用させてもらってます。
使い込むほどに鈍い光りを放ち、味わい深くなっていきます。
福岡市内で活動されている木彫り作家 川部賢氏のお店【もくもく堂】。
すべてご自身で彫り上げるオールハンドメイド。
この日も商品を売る傍ら創作活動が続いていました。
購入の方には、手彫りで名前を刻むサービスまで(!)
そして、自立支援を目指すアート作家集団【アトリエブラヴォ】サン。
今年もグッズ販売とワークショップのお店を出店していただきました。
これまで日本はもとより、フランス、イタリアなど海外でも評価され、
名だたる場所で作品展やワークショップ、デザインを行っています。
そして子ども達に大人気の缶バッチづくりのワークショップ!
塗り絵、または自分の好きな絵を描いてプレスすると・・・
完成(!)
時間があったら私もやりたかった、、。
お店をまわって少し疲れたら・・・
吉塚市場の入口に去年OPENした【癒し処 晴れる屋】サンでひと休み。(笑)
はなまつり限定メニューまで登場(!)大将、気合いが入っています。
ワンコインマッサージ。
・・・こうして色んなお店が集まる【はなまつり-お寺マルシェ 】。
そんな境内フリマーケットを楽しんでいると・・・
遠くからチンドン・チンドンと鳴り物の音・・・
am11:30ー
ちんどん鈴乃家サンの登場ですっ!
(つづく)