日記帳

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西林寺 報恩講法要

2017年11月7〜9日、西林寺 報恩講法要がつとまりました。

『報恩講』とは、九十年のご生涯をかけて私たちにお念仏のみ教えを明らかにし、
伝えてくださった親鸞聖人ご遺徳を偲ぶ、浄土真宗では一年で最も大切な法要です。

ご講師は、早良組一乗寺前住職、泉谷芳英師。

たくさんの方がご参詣下さいました。
『最近は、新しいお顔がたくさん増えた。』と、総代さん。

西林寺の年間行事、日付も記載した
今年度リーフレットをご覧になられてお越しいただく方も多いようです。

報恩講とはー

報恩講法要は、いわば親鸞聖人の「ご法事」にあたり、そのご恩に報いるつどいです。

親鸞聖人がご生涯を通してお示し下さった、
『すべての生きとし生けるものを救わずにはおれない』との阿弥陀さまのご本願を、
私自身が受け止めさせていただくという、浄土真宗で最も大切な法要です。



京都のご本山・西本願寺では、1月9日から親鸞聖人のご命日である16日までの八日間、
報恩講法要がつとまります。

親鸞聖人は弘長2年(1262)11月28日に90歳の生涯を終えられました。

報恩講は聖人の没後、門徒たちが聖人のご遺徳を偲び、
毎月28日に開いた念仏の集まりがはじまりといわれ、
本願寺三世の覚如上人がその集まりを「」と称し、
聖人の恩に報いる「報恩講」と名付けたといわれています。

報恩講法要二日目は、雅楽法要。

法要二日目には、那珂組白鵠会のご法中にもご出勤いただき、
一年に一度の雅楽法要。賑々しくつとまりました。


おつとめは『初夜礼讃』のおつとめ。

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世界最古のオーケストラともいわれる『雅楽』。
『雅楽』=『神社の音楽』と思われる方もいらっしゃると思いますが、
雅楽は、中国を源流とする音楽で、実は仏教とともに日本に伝わったといわれます。

ご本山 本願寺では、第12代宗主 准如(じゅんにょ)上人[1577~1630年]
の頃より法要で依用されるようになります。

以降、雅楽は本願寺にとって欠くことのできない音楽文化となり、
法要や結婚式・お葬儀などでも雅楽が奏されます。

法要のおつとめ終了後は、住職による白鵠会のご紹介。
那珂組白鵠会の皆さん、本当にありがとうございました。

『御伝鈔』拝読。

さてさて、二日目夜の御座では、ご法話終了後に本堂の明かりを消し、
蝋燭の中で『御伝鈔』の拝読を行いました。

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泉谷先生よりご法話を戴いた後、
電気を消し、蝋燭の明かりでの『御伝鈔』の拝読。

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報恩講の際には右余間(向かって左余間)に
御絵伝』(ごえでん)が掛けられ『御伝鈔』を拝読します。

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『御伝鈔』とは本願寺第三代宗主 覚如上人によって制作された親鸞聖人の伝記です。
親鸞聖人のご生涯を紐解いてゆく中にご遺徳を偲ばさせていただく読み物。
非常に格調高い文章ですが、その理解を助けてくれるのが、絵によって描かれたこの『御絵伝』です。

『御絵伝』と『御伝鈔』は、昔はひとつの絵巻物でしたが、絵と書にわかれ現在にいたります。

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そんな御伝鈔を今年も有り難く拝読させていただき、
報恩講法要を無事つとめさせていただくことができました。

長かった一年間の諸行事も全てを終え、西林寺の諸行事としては、
残すところはいよいよ年末。大晦日の除夜会/元旦会となりました。

しかし、その前に11月は様々なお寺での諸行事に出仕します。
12月にはご本山にて、二年間準備して来た【ごえんさんエキスポ】の開催など、
まだまだやらなくてはならないことが盛りだくさんです。

ひとつひとつ、目の前のことをしっかりと行なっていきたいです。

…それにしても、一年が経つのは本当に早いものですね、、
とにもかくにも、今年も有り難く、報恩講法要をつとめさせていただきました。