今年の3月からお寺で新たな試みを開始。
構想から一年半かけ、ようやく完成した『西林寺リーフレット』。
一見、よく見かけるお寺のリーフレットですが、
実はコレ、2015年度の年間行事や各行事の意味や意義、
日付までを記載した【2015年度用】” 使い切り ”リーフレットです。
リーフレット・デザインは、【キャンドルナイトLIVE】や【こどもキャンドルナイト】、
【西林寺はなまつり】など、お寺フライヤー全般を手掛けていただいている女性クリエイターNannyさん。
堅苦しいイメージのあるお寺の法要や行事を、彼女が得意とする女性らしい柔らかなタッチで
各行事を写真付きで紹介してもらうことにより、お寺の持つ” 堅苦しさ ”を取り払い、
お寺参りが楽しくなるように表現・デザインしてもらいました。
このリーフレット完成のために、一年かけてお寺の年間行事を撮影。
以前からどうやったらご門徒の方が気軽にお寺に足を運んでもらえるか、
危機感を持ってこのテーマに取り組む中で、今年の自分の中のテーマが
『 情報媒体の見直し 』でした。
お寺の三大法要である、春の「永代経法要」、秋の「彼岸法要」、
そして11月の親鸞聖人のご遺徳を偲ぶ、浄土真宗で一番大切な「報恩講法要」。
西林寺に限らず、宗門としてだんだんとお参りに来られる方が減少傾向にある中、
特に若い方や団塊の世代の方にどうアプローチしていくのか、、
これはお寺側から行動を起こさなければと。
そこで年間行事の情報を、これまでどのような形で発信していたか見直してみると、
現在でもそうですが、いつもハガキでもって全ご門徒へ送付しています。
・・・しかし、それだけではお家の方、ご兄弟、ご親戚の方までには情報が届かない。
そこですでに遅いくらいではありましたが「ウェブサイトの開設」、
そして「2015年度の年間行事リーフレット」作成を今年の目標に掲げ、準備を進めてきたのでした。
この2つの情報発信はさっそく思わぬ効果を生み出しました。
今年の永代経法要中、総代さん方が言うのです、
『今年の永代経法要は、いつもと違って初めての方もかなり来られてましたなぁ。
そして全体的な年齢層が若干若くなりましたねぇ。・・・ありがたい、ありがたい。』と。
・・・これらの試みがどれだけ繋がったか詳細はわかりませんが、
「はなまつり」においても、沢山の方がこのホームページやリーフレットを見てきましたと、、
あるいは一般の方がわざわざ遠方からお越しになられることもありました。
このリーフレットは、ご法事に来られた方、お墓参りに来られた方々が次々と手に取っていかれ、
現在では毎週のようにリーフレットが無くなっては補充を繰り返しています。
リーフレット制作において初期投資は少しかかりますが、
でもひとつ『型』ができると、後は毎年日程を変えていくだけで済みます。
「はじめの一歩」の準備は大変ですが、出来てしまえば、
幅広い方にお寺の年間行事を知っていただく、大きなご縁が生まれるのではないでしょうか。
もしこのブログを見て下さっているお寺さんがありましたら是非お勧めしたいです。
別にリーフレットでなくても、応用したアイデアというのは他にあるのではないでしょうか。
試行錯誤する中でよかった事例はどんどん挙げ、他のお寺さんと共有できれば光栄です。
「これは私のお寺だけのアイデアですよ」・・・という考え方はもうナンセンスです。
我々の宗門、あるいは仏教会全体がが活性化していかなけらば意味がない。
成功事例はどんどん共有していきたいものです。
幅広い方にお寺で行われている行事と日付を知っていただく実験的試みですが、
これが浸透するにはまだまだ数年かかると思います。
これらの試みによって、今後諸行事にどう変化が起こるのか、それはまだわかりませんが、
「カンボジアでの活動」を10年以上続けてきて、ようやくご門徒方にも認知されてきたように、
何事も根気強く、行動を起こし続けていくというのが大事なんだと思います。
ご法事に来られた方や、お墓参りに来られた方、西林寺のご門徒さん以外の幅広い方にも
お寺での年間行事を知っていただく良いきっかけになればと思っています。
お寺へお越しの際はぜひ手に取ってご覧下さい。