日記帳

日記帳

西林寺 報恩講法要

2018年11月6〜8日迄、
今年も無事、西林寺 報恩講法要を厳修しました。

ご講師、御笠組 願應寺前住職 中川清昭 師。

西林寺の紅葉も少しずつ色づき始めていますー

報恩講法要は親鸞聖人ご遺徳を偲ぶ、浄土真宗で一年で最も大切な法要です。

報恩講法要二日目には雅楽法要

法要二日目には、那珂組白鵠会のご法中にもご出勤をいただき、
一年に一度の雅楽法要でした。今年も賑々しくつとまりましたー

おつとめは『初夜礼讃』。

『雅楽』は、世界最古のオーケストラともいわれています。
『雅楽』=『神社の音楽』と思われる方もいらっしゃると思いますが、
雅楽は、中国、朝鮮半島を経て、日本に開花した伝統音楽。
起源を辿れば奈良時代まで遡り、仏教とともに日本に伝わったといわれます。

私たち、浄土真宗本願寺派のご本山 本願寺では、
第12代宗主 准如(じゅんにょ)上人[1577~1630年]の頃より
法要で雅楽が依用されるようになります。

以降本願寺では、『雅楽』は欠くことのできない宗教儀礼の音楽文化となり、
法要や結婚式・お葬儀などでも雅楽が奏されますー

今年は、那珂組有志の会で結成された白鵠会より、
6名のご法中方にお越し頂き、雅楽奏でていただきました。

『御伝鈔』拝読。

二日目夜の御座では、ご法話終了後に本堂の明かりを消し、
蝋燭の中で『御伝鈔』の拝読です。

8K6A3512

報恩講の際には向かって左余間に
御絵伝』(ごえでん)が掛けられ『御伝鈔』を拝読します。

8K6A3520

『御伝鈔』とは本願寺第三代宗主 覚如上人によって制作された親鸞聖人の伝記。
親鸞聖人のご生涯を紐解いてゆく中にご遺徳を偲ばさせていただく読み物です。

非常に格調高い文章で、その理解を助けてくれるのは、絵によって描かれた『御絵伝』
『御絵伝』と『御伝鈔』は、昔はひとつの絵巻物でしたが、絵と書にわかれ現在に至ります。

その御伝鈔を、初日は、上巻の第一段〜第四段まで拝読。
二日目、最後となる日は、下巻の第六弾〜第七段の最後まで拝読。

全国的に、年々夜の参拝者や御座そのものが減少傾向にある中、
大逮夜の晩だからこその特別感。

数年前からこのような蝋燭の灯りの中で、
親鸞聖人のご生涯の最後を拝読させていただく形をとるようになり、
この雰囲気を体感するためにお参りに来られる方もいらっしゃいます。

今年は、いつもより少し多く、20名の方が夜の御座にお参り頂きました。

今年も有り難く、報恩講法要をつとめさせていただきました。

長かった一年間の諸行事も全て終え、西林寺の諸行事としては、
12月13日の西林寺婦人会例会、同月24日の餅つき、そして大晦日の除夜会となります。

来年秋には、いよいよ住職交代、継職法要を厳修致します。
これから一年をかけてその準備へと入って行きます。

いつでもであれば、「一年が終わった、、」となるところですが、
これから気を引き締めて、準備をすすめて参りたいと思います。