2月9〜10日京都・本願寺の伝道院にて
『スクール・ナーランダーVol.4』が
開催されました。
会場は『本願寺伝道院』
今回の会場はスクールナーランダとして二度目となる『本願寺伝道院』。
西本願寺の正面、油小路通の一角に立つ赤煉瓦造風の建物。
ここは浄土真宗本願寺派僧侶の布教・研修の道場。
明治45年に東京帝国大学教授 伊藤忠太の設計によって建てられ、
元は真宗門徒生命保険株式会社の社屋として建築された。
その後は、「伝道院」として、布教・研鑽をつむ道場となっている。
ここから数々の本願寺派布教使の先生方を輩出し、
先生方が汗と涙を流して研鑚を積まれた場所ー
普段は我々も入ることの出来ないこの場所にて、スクールナーランダVol.4は開催されます。
『スクールナーランダ』とはー
『スクール・ナーランダ』は、これから社会に出る若い世代を対象とした現代版寺子屋。
今後どうやって生きていこうと考える10代〜20代の若い人たちへ、
仏教を軸に、ファションやアート、科学など、各分野の最先端で活躍するトップランナーをお招きし、
現代を生き抜く知恵、心の軸、心の物差しを「つくる」、「学ぶ」、「考える」試みです。
十人十色の価値観が表現できる社会を真剣に想像してみる
第4回目となる今回のテーマは、
『十人十色の価値観が表現できる社会を真剣に想像してみる。』
初日は、世界的ファッションデザイナー【minä perhonen】デザイナー皆川明氏、
日本を代表するコンテンポラリー・ダンサー 島地保武氏、
そして本願寺派総合研究所の藤丸智雄先生。
二日目は、話題のフリーライター 夏生さえりさん、
科学論研修者の佐倉統先生、僧侶で臨床心理士、
カウンセラーの武田正文先生という、なんとも豪華なお顔ぶれ。
この二日間、参加者も、我々スタッフも、多様な価値観や個人のあり方、
『私らしさとは?』について、
仏教の教えと共に学び、自分自身と向き合った二日間でした。
充実したコンテンツが盛りだくさん
スクールナーランダは、一つのテーマをもとに様々な分野のトップランナーから
お話を伺い、考える一日ですが、それだけに限らず、
食事、ワークショップもこだわりのコンテンツが盛りだくさん。
お食事は、創業150年の老舗【矢尾治(やおじ)】さんの精進料理を堪能。
本願寺で勤まる親鸞聖人御正忌報恩講などで振舞われる「お斎」をいただきます。
食事の後は、匂い袋づくりのワークショップ。
文禄三年(1594年)創業の【香老舗 薫玉堂】さんによる匂い袋作りです。
講師陣の皆さんにもご一緒にグループに入っていただき、体験していただきました。
参加者にとってはこれもまた貴重で贅沢な経験ではなかったでしょうか。
皆川さんはどんな香りをブレンドされたんでしょう、、?笑
ワークショップ後には、世界遺産にも登録されている本願寺内の書院拝観です。
通常は非公開の場所ですが貸し切りにてご案内。これもまた貴重な体験でした。
充実の二日間
午後からは各グループに分かれ、今回のテーマについて、
また先生方の多様な価値観に触れ、ディスカッションをしていただきます。
年齢や学生、職業といったものも超えて、
様々な若い世代で50分間の白熱トークディスカッション。
ナビゲートは、「チームナーランダ」の頼もしいスタッフが行ってくれます。
今回のディスカッションでは初の試みとして、
各先生方もグループの輪の中に入り、直接聞いてみたかったことや、
思いを掘り下げて聞くことができました。…なんとも贅沢な機会!
今回の【スクールナーランダ】では企画の段階から入らせてもらい、
スクールナーランダ自体初めての参加でしたが、
私自身においても
本当に素晴らしい体験でした。
今回は司会進行役を僭越ながら仰せつかり、緊張の連続でしたが(汗)、
司会席から見る、受講者の若い人たちの顔が、みんなキラキラ。
真剣な眼差しが印象的でした。
特に意志・思いを持った参加者やリピーターが
この雰囲気を創り上げ、
期待せず参加された人たちも
その意識に引き上げられて、
とても素晴らしい、意欲的な空間が創られていました。
まさに「継続」してこそ生まれる雰囲気。
本当に貴重な体験と経験でした。
どさくさ紛れに大好きな皆川さんと(笑)
運営を共に行った、「子ども若者ご縁づくり推進室 若者部会のスタッフ」と「チームナーランダ」の皆さん。
スクールナーランダは来年からいよいよ全国展開していきます。
次回は、「九州」。
今から楽しみでなりません!