2015年4月12日(日)pm11:00、
アトラクションの始まりー
まずは、お釈迦様さまのお誕生のお祝いとして、カンボジア伝統舞踊 アプサラダンス。
カンボジア料理屋【シェムリアップ】スロスさんの姪っ子、来日してまだ2週間目のチャン・スレイリアさん。日本の八重桜と、カンボジアの伝統舞踊・・・美しい共宴。
アプサラダンスとはー
カンボジアに古くから伝わる宮廷舞踊のひとつ。
手の動きに特徴があり、カンボジア独特の雰囲気を放つといわれている。現在、カンボジアでは「観光用」として踊られることが多いアプサラダンス。
しかし本来は、宮廷内で王様の前で踊る、或いは「お寺」で仏さまに捧げるのがこのアプサラダンスです。つまり、今回はブッダに捧げる “本当に意味での” アプサラダンスでした。
ダンス終了後、お寺に集まった福岡在住のカンボジア人たちを紹介。
そして、ちょっとしたサプライズ(?)、
現地でのお祝い事や、お正月時に「お寺」で踊られるという、
カンボジアの「盆踊り」を『みんなで踊ってみましょう!』のコーナー。(笑)
お釈迦樣の周りをぐるぐる… 先程の伝統舞踊でゆったりと流れていた民族音楽ではなく、
日本で入手不可能のような、リアルなカンボジアンPOPSにのせてー(笑)
カンボジアでは、明日4月13~15日がカンボジアの「お正月」。今年はその前に土日が入るため、
現地でもこの日(12日)、カンボジア国内の多くの寺院で踊られているとのことー・・・なんてタイムリー。(笑)日本人も、カンボジア人も、みんなでクメール・ダンス(笑)カンボジアは一大農業国。この時期、ちょうど稲刈りが終わり、
一息つくことができる今の時期が「お正月」だそうで、この時に踊る盆踊りの踊り方も、
初めに「種を植え」、それが「芽吹き」、やがて「花を咲かせる」ー
その様子を指先で表現し、同じ仕草を繰り返しながらゆっくりと廻っていく。・・・母国で家族と一緒にお正月を迎えることができなかったカンボジア人達にとっても、
日本での思い出深い「カンボジアお正月」になってもらえたらーまた、私達にとっても、異国の文化をタイムリーに知る良い機会。
子ども達にとっては、異文化に触れ、多様性を肌で感じる良いご縁。お釈迦さまを囲んで、お誕生とカンボジア正月を、みんなでお祝いしました。
どこからか、ドンシャカ、ドンシャカ、音がしてきた、、。
今年で三度目の「西林寺はなまつり in 鈴乃家さん」。
・・・子ども達ももうわかっているらしく、最前列に陣取る(笑)
・・・笑いあり、歌があり、芸があり、、本当にお客さんの乗せ方が上手。
鈴乃家さんは昨年以上に洗練され、チームワークがすごかった。(笑)
最後は子ども達も巻き込んでー
頑張って演奏に参加する女の子、それをニコニコ見守る若い人、おじいちゃんやおばあちゃん、、
会場が一体となるような、とってもあたたかな空気を創り出してもらいましたー
そしてpm1:00 ー
そのまま皆さんには本堂に上がっていただき、お参りです。
「三帰依文」と「讃仏偈」のおつとめ。
ブッダーン サラナーン ガッチャーミ
ダンマーン サラナーン ガッチャーミ
サンガーン サラナーン ガッチャーミ
「三帰依文」は、お釈迦さまいらっしゃったの当時から「三帰依」、
すなわち「仏」と「法」と「僧」という三つの宝への帰依が誓われてきました。
われわれ仏教徒にとって三帰依文は、仏教徒であるという証であり、合言葉。
宗派を超えた大きな仏教の国際会議でも、最後はこの言葉を唱和します。
当然、仏教徒のカンボジア人やタイ人もみんなが知っていることばで、
現地で『ブッダーンサラナーン〜』と言葉を発すれば、
カンボジアの若いコからも『え”ーー、すごーい!何で知ってるのー?!』と驚かれます(笑)
世界中の仏教徒の「合言葉」によって、カンボジアやタイでも、
多くの友人達との会話のコミュニケーションが、この「合言葉」から生まれていきました。
今日はカンボジアの方々も多く足を運んで頂いていたし、
お釈迦さまのお誕生お祝いということで、「三帰依文」からおまいりさせていただきましたー
おつとめ終了後ー
本来ならば、そのまま本堂にてご講師の先生からご法話、というころなのですが・・・
今回はご講師さんに無理を申し上げ、境内にてご法話を頂きます。
ご講師は、本願寺布教使で那珂川町・真教寺の副住職 井上浄英 師。
私が公私共にお世話になっている、尊敬する先輩のひとりです。
お釈迦さまのお誕生のおはなしを、大変分かりやすくいただきました。
・・・今年で三度目となる「はなまつり」。ここに至るまで様々な試行錯誤を重ねてきました。
せっかくお寺に足を運んで頂くのだから、何か一つでも仏縁に出遭ってもらいたい、、
第1回時は、本堂でお参りをした後、本堂でご法話をいただいていました。
・・・しかし、境内がフリーマーケットで賑わっている最中、
なかなか足を止めて「本堂まで上がってもらう」、というのは難しいものがありました。
それでも、初めて本堂に上がり、ご法話を聞いていただく若い方や子ども達も多くいて、
第1回時はそれはそれでよかったのですが、今度はお店を出してくれている友人達から、
『 本堂内でお参りやライブがあると、今度は境内に人がいなくなってしまう、、』とー
・・・そうなんです、、
この「はなまつり」は協力して下さる婦人会や仲間達がいるからこそできる行事。
それなのに、本堂で行事を行うことで今度は協力してくれる仲間が「蚊帳の外」になってしまう、、
・・・そんな様々な反省から「はなまつり」に限っては、
『お参りは本堂、ご挨拶とご法話は境内にて』という形になっていきました。
当初は、境内で賑わっている若い人達が足を止めて、お話しを聞いて頂けるのか、、
とても不安でしたが、これが意外にも皆さん足を止め、椅子に座わって聞いていただくではありませんか。「 お寺に若い人は集まらない 」、「 若い人は仏法を聞かない 」、、
というお寺界の定説は、こちら側の「やる気」と「覚悟」ひとつなのだなと、、。
真面目な要素の中にも、ほんの少し角度を変えて魅せることで、仏法が鮮やかに聞こえてくる、、
『正しいと思ったら失敗を恐れず、まずやってみることが大切。
何もせずに言い訳や文句を言っていても何も始まらない。』木川眞(ヤマト・ホールディングス)
『人さまの前に出る仕事なので批判は免れませんが、
だからといって、批判を恐れて無難に過ごすより、
挑戦しても失敗して怒られた方がずっといいでしょう。』市川団十郎(歌舞伎役者)
・・・そんな言葉がふと頭の中をよぎりました。
このような形で行えたことは、快くお引き受け頂いた布教使の先生の、懐深い器と姿勢の賜でした。
本当に有り難く聞かせていただきました。
若い人達がさらに続々と集まってきました、
(次回へつづく・・・)