画竜点睛(がりょうてんせい):
事を完成するために最後に加える大切な仕上げ。また、ほんの少し手を加えることで全体が引き立つこと。
2021年5月から7月にかけて行った第二期 西林寺本堂修復・耐震補強工事。
その工事の中で、本堂正面の頭上にある龍の彫刻。
・・・よく見ると、いつの間にか目が無くなっていた事に修復工事中に気づく。元々彫刻自体が高いところに位置するため、遠間から見て、そんなものだと思っていました。(汗)
しかしながら、やはり目は入れた方がいいだろうということで、龍の目を土器でつくって下さるところを伊万里焼などいくつかの窯元にたずねるも難航、、。
すると、前住職の里である柳川の【蒲池窯】さんが「龍の目」制作を受けて下さる事に。
窯元 蒲池窯(かまちがま)
【蒲池窯】といえば、元は旧柳川藩の御用窯として一般への販売は禁止され、当時は貴重品として珍重された窯。
受けてくださり、本当に有り難いことでした。
西林寺においても、前住職の故郷で作られた龍の目を最後に入れてー
2019年から続いた本堂修復・耐震工事は無事完成となりました。
本当にたまたまではありますが、本堂修復事業 最後の仕上げが、たまたま納期が送れた竜の目。
・・・まさに画竜点睛となりました。(笑)
それにしても、たった目を入れただけなのに、彫刻にいのちが宿ったような、息を吹き返したような活き活きした姿になりました。
西林寺へお越しの際は、本堂正面の龍がどこにいるのか、探してみて下さい(笑)
最後に、龍の目のために奔走してくださった平安社寺建築の石渕さん、ありがとうございました。