2022年5月21日(日)は、親鸞聖人850年目のお誕生日。
西林寺婦人会で毎年恒例の『宗祖 降誕会(しゅうそ ごうたんえ)- 親鸞聖人お誕生のつどい – 』でした。
親鸞聖人は1173年にご誕生されました。
この日、京都のご本山では3月29日にから始まった50日間にわたる法要【 親鸞聖人御誕生850年、立教改宗800年慶讃法要 】がご満座を迎えました。
また、それと同時に私自身、5月21日は西林寺 住職の任をご本山より正式に戴いた日でもあります。今年で住職4年目です。
もし、親鸞聖人がこの世にご誕生になられていなかったなら、浄土真宗の、お念仏のみ教えに出遇うことはなかったでしょうし、私自身もまたこの世にいのちをいただいていなかったかもしれません。
・・・800年以上の年月が経過しても尚、この私にみ教えが届いているのは、私の両親や祖父母、これまでお寺を支えて下ってきた歴代住職や門信徒の皆さん方が受け継いでこられたからこそだと思います。
本当に不思議で有り難いことだと、改めて感じる一日でした。
筑紫女学園大学准教授 広福寺 宇治和貴 師
この度のご講師は、熊本より広福寺さま、筑紫女学園大学 人間学部 准教授の宇治和貴先生。
私が日頃よりお世話になっている大学の先輩でもあります。
宗教とは、「生き方の問題」。大事なものの見方、仏さまの視点や目線に気づかせていただくことー
近年学生さんの間では、統●教会の問題などもあり『宗教とは怖いものだ』というイメージが再び若い人の間で根付き始めていると言います。
宗教とは、死後のお浄土へ行くための呪文や教えではなく、今の私の「生き方の問題」なのですと、宇治先生は仰います。
宗教を「生き方の問題」として捉え、ひとりひとりがかけがえなのない存在であるという仏さまの智慧の眼に触れた時、ものの見方や価値観が変わり、心が豊かになっていく。今まで気づかなかった事、当たり前な事が、実は当たり前でなかったのだと気づいていく世界。
そんな大切な事が大切な事と思える“ 眼差し “をいただく。
これまでわからなかったことに気づいていくことを「信心」といいます、と仰いました。
最近、「自分は正しい」「自分だけは損したくない」という自己中心的な考え方(煩悩)が横行し、それが原因となる悲しい出来事が毎日新聞やニュースで目にします。
親鸞聖人は単に死後往生だけを救いとして説いてこられたのではなく、ご自身の経験を通して、生き方や価値基準が根底から覆され、これまでの自己中心的な生き方から「慈悲の心」を中心とした生き方を志すようになる宗教として浄土真宗を説いておられるのですと、とてもわかりやすくお話しいただきました。
今日は改めてお念仏のみ教えに出遇えたことへ感謝をさせていただく一日でした。
私自身、住職4年目。まだまだ未熟者ですが、これからも危機感と希望を持って、今目の前にある事、やらなければならない事に精一杯、取り組んでいきたいと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いします。
西林寺婦人会 ご入会案内
毎月13日は、『西林寺婦人会 定例会』の日です。13時半よりお勤めを行い、ご法話を行っています。
西林寺のご門徒でらっしゃなくても、入会できます。
毎月多種多様なご講師の先生方に、わかりやすいご法話をいただいています。
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