2023年9月3日(日)、昨日はベトナム仏教徒の皆さんにとって大切な盆法要。
今年も西林寺本堂を提供し、法要がつとまりました。
昨年の模様はコチラから。
当初の予定は100名くらいと聞いていましたが、蓋を開けてみるとなんと170名(!)
福岡県内はもとより、佐賀・熊本・鹿児島、遠くは滋賀・大阪からも来られていて、さらに驚く事は170名のほぼ全員が20代という、、
ただただ、感服するばかりでした。
朝9:00、開場。
本堂から山門まで、遠近各地から駆けつけたベトナム仏教徒の皆さんの長蛇の列。
今回は、ベトナム仏教の宗派に関係なく、全ベトナム仏教徒が集まる法会として、日本でも全国5カ所(宮城、神奈川、愛知、兵庫、福岡)で開催され、九州の会場が西林寺だそうです。
私も地元に住んでいて、圧倒的にベトナムの友人達が増えました。
本堂のスクリーンには、お釈迦さまが映し出されー
皆さんがお供えされた果物もどこかアジアを感じるものでした。
朝9:23、まずは日本式のおつとめ。
冒頭に紹介をされたので、はじめに日本式(浄土真宗本願寺派の形)でお参りをさせてもらいました。
讃仏偈をおつとめ。
通訳を介して、お盆の話をさせてもらいました。
お話の中でこちらが何か問いかけるとすぐに反応が返ってくる。
仏さまの話を聞く姿勢がすでに出来上がっていて、真剣に耳を傾けるその姿は、まるで何十年とご法話を聞いてこられた方々のようでした。
ベトナム式盆法要のはじまり
私のお話の終了後、全員起立してベトナム国家の斉唱。
仏教讃歌を全員で唱和、その後ベトナム人女性が仏教の歌を歌います。
読経前に、吉塚御堂の堂守を務める瀧野さんのごあいさつ。
今日、ひとりミャンマー人を代表して参加してくれたパインくんを紹介しながら、
『吉塚御堂にはこれからカンボジアの方も今後はお参りに来られます。
ミャンマーの人やカンボジアの人達とも“なかよく”、これから一緒に仏様のご縁で活動しましょう』
まさに吉塚市場リトルアジアマーケットの理念である『共生のまちづくり』そのものを仰っていただきました。
読経。
ご挨拶の後は、ベトナム式の読経の時間です。
彼ら、彼女らは、仏さまに手を合わせるご縁を通して、亡きご先祖や、国にいる家族を思い、
日本での生活は大変なことはあるけれども、こうして戦争もなく、平和な日暮らしができることに心から感謝してお参りされるのだそうです。
このあとzoomで本国ベトナムの寺院、全国5カ所の会場とを繋げて現地僧侶のご法話を真剣にお聴聞されていました。
実に休憩なしの2時間半、中弛みすることなく終了。
これが運営者も参拝者もほぼ20代で組織されているのが、驚愕に値します。
彼ら彼女らに「今、困っていること何かありますか?」と聞くと、「同じベトナム仏教徒同士で集まれる場所がないこと」と言います。
それは先々月、東京・東本願寺派の御門跡さまが西林寺・吉塚御堂にお見えになった時も、ベトナムの皆さんが御門跡さまへ悩みを相談されていました。
こんなにも真面目に、真摯な想いで仏さまに手を合わせる姿に、今後は西林寺だけでなく、宗派を超えて思いのあるお寺さまと一緒に彼らをもっとサポートしてあげられないだろうか、、色んなことを考えさせられた一日でした。
終了後ー
法要終了後、12:10ー
吉塚市場リトルアジアマーケット内にある吉塚御堂・アジアンプラザにて、今日参拝者の皆さんに向けてベトナム風サンドウィッチ「バインミー」と野菜ジュースが配られました。
ミャンマー人とベトナム人による交流も行われていました。
とっても微笑ましい交流。
今日は、私自身がとても多くの学びをいただいた法要でした。