2023年3月1日(金)、各地の公立高校で卒業式が行われていた最中、私の中学時代の剣道部恩師、そして当日家庭科の先生としてお世話になったおふたりの先生からお誘いをいただき、U美東中学校にて講演をさせていただきました。
1年生を対象とした総合学習の時間。テーマは『職業人に学ぶ会』。
様々な職業人との対話を通して、地域や社会とつながって働くことの喜びや大切さを知り、今後の自分の生活に生かそうと意欲を高める会とのこと。
お寺ということころはどんなところか?
お坊さんの話から、ライフワークとして活動しているカンボジアで感じた現地の学校の様子、子ども達の学ぶ姿勢とその背景についてお話しさせてもらいました。
私自身、恩師からこのようなご縁をいただけるなんて夢にも思いませんでした。
32年の時を経て、先生方へ恩返し(先生の教え子へ恩送り)をさせていただけるなんて、こんな有難いことはありません。
校長室へ帰ると、感動するものをお部屋で発見。
当時先生から教わった、今でも大事にしている言葉『守破離』の文字が掲げられていました。
「守・破・離」とはー
武道や芸事を極めるためには、ものには順序がある、とー
初めは「守る」。
基本の型を身につける。「それは違うのでは?」などと初めから自分で決めつけず、まずはとにかく言われたことを守ってやってみる。
次に「破る」。
型を身につけた段階で、自分で考え、敢えて破ってみる。既存の「型」を破り、発展させる段階。
そして最後は「離れる」。
基本や応用から離れて、創意工夫しながら独自の型を持ち、最後は離れていくー
「守・破・離」とは、どんな分野にも通ずる『道を究める上達への近道』。
何事においても順序が大切であり、型を持たずに破天荒な事を行うのは「型なし」。
型を持った上で、敢えて破るから「型破り」。
今も大事にしている先生から教わった言葉が、今も掲げらていたことに感動しました。
卒業式の季節に32年ぶり、ふたたび恩師と学校で。
I 先生、S先生、ありがとうございました!!