10月の伝道掲示版
『 人生は、アップで見れば悲劇だが、ロングショットでは喜劇である。』
倉本聰(脚本家)
先月ご往生された倉本聰さんの言葉から。
この言葉の元となっているのは、世界の喜劇王チャーリー・チャップリンの名言
『”Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot.”』から。
人間の生々しい葛藤や悲哀を描きながらも、それを俯瞰(ロングショット)で見るとどこか滑稽で愛おしい人間模様 = 『 喜劇 』になるというこの言葉を、ご自身の作品やエッセーで、チャップリンへのオマージュとして紹介されています。
私たちは生きている限り、「アップ」で目先のことだけを見れば、相変わらず悩み、悲しむ「凡夫」です。
しかし、「あなたを絶対に見捨てない」という、大きなロングショットの視点(阿弥陀仏の救い)に気づかされた時、私たちの悲劇的と思われていた人生が、そのまま『 仏さまに抱かれて、生かされている大きな物語 』の中へと包み込まれていきます。
自分自身を「本当にどうしようもないな」と苦笑いしながらも、受け入れていける安心感。
それこそが、浄土真宗における『ロングショットの喜劇』の味わいと言えるかもしれません。



