先日2017年3月13日(月)、西林寺婦人会でのこと。
3月の例会は私がお取り次ぎをさせてもらいました。
今回はおよそ1年半ぶりに、『正信念仏偈』のお経の読み方のお稽古をしました。
どんな美しい音色の楽器でも、定期的なチューニングを施すことで美しい音色が保たれるように、
たまにこうして皆さんで正信偈の読み方、仏事の作法などをチューニング。
今一度初心にかえり、皆さんと一緒におつとめのお稽古です。
私たちの浄土真宗では、毎日の勤行は『正信偈』をおつとめします。
正信偈とは、正式には『正信念仏偈』といい、
「教行信証」行巻の末尾にある七言一二〇句の偈。
浄土真宗の神髄を簡潔にまとめ説かれた偈(詩)です。
偈文には浄土真宗のみ教えのすべてが集約されており、
はじめに阿弥陀さまの働きによって、私達が救われることが示されています。
このみ教えを伝えて下さったお釈迦さまをはじめ、七高僧方のお徳を讃え、
最後に、『共にこのみ教えを信じてゆこうではないか』と勧めて下さっています。
この正信念仏偈には、主に「草譜」、「行譜」、「真譜」という三つの読み方があり、
その中の、婦人会例会で毎回おつとめする「草譜」の読み方のお稽古。
私がご本山内にある勤式指導所という、声明を専門的に学ぶところで、
先生がよく仰っておられたのは、【正信偈を読むための三要素】、
『拍・音階・息つぎ』でした。
今でもこの三要素を意識しながら、
できるだけ「基本」を忘れず、お参りさせていただいてます。
チューニングを施す、、たまには大事なことですね。
私自身も、初心に戻らせてもらう、大変良いご縁となりました。