『 変える勇気、変えない勇気。』
徳岡邦夫(『吉兆』料理人 )
『 変える勇気 』 :
受け継がれてきた「歴史」と「伝統」を重んじながらも、
時代の流れを読みつつ新しいことに挑戦する勇気、
そして“ いい意味で ” 変えていく勇気。
『 変えない勇気 』 :
ただやみ雲に時代にフィットさせるのではなく、
基本、根幹となる部分はしっかりと。
決してブレない姿勢 。
ちんどん鈴乃家 境内パフォーマンス
pm2:30、
遠くからチンチンドンドンと再び鳴り物の音がやってきますー
可愛い新人サンにも、おばちゃん達の声援が飛びます。
『はなまつりーお寺マルシェ』を行ってきて5年目ー
子どもからお年寄りの方まで、たくさんの人たちが笑顔でお寺に集う光景、、
子どもたちの中には、午前中ちんどん屋さんを見にきてお家へ帰った後、
『また行きたい!』と、午後から再びご家族連れで来られた方もいらっしゃいました。
今年もみんなを笑顔にしてもらったちんどん鈴乃家サン。
来年もすでにお約束しています(笑)
毎年、本当に素敵なパフォーマンスを、ありがとうございます!
U-zhaan+新井孝弘 北インド古典ライブ
いよいよ最後のご紹介、
タブラ奏者のU-zhaanさん、サントゥール奏者の新井孝弘さんです、
U-zhaanくん、第一回 CANDLE NIGHT LIVE以来、9年ぶりに西林寺へー
U-zhaanファン、かぶりつき席。
Uzhaan(ユザーン)[ タブラ ]:
オニンド・チャタルジー、ザキール・フセインの両氏からインドの打楽器「タブラ」を師事。00年よりASA-CHANG&巡礼に加入。10年に同ユニットを脱退後、U-zhaan × rei harakamiとして「川越ランデヴー」「ミスターモーニングナイト」等を配信リリース。14年には坂本龍一、Cornelius、ハナレグミ等をゲストに迎えたソロ名義のアルバム『Tabla Rock Mountain』をリリースした。15年、Ryuichi Sakamoto + U-zhaanとして「Tibetan Dance / Asience」を7inchレコードで発表。16年には映画『マンガをはみ出した男 赤塚不二夫』の音楽をU-zhaan + Shuta Hasunumaで担当し、ボーカルにタモリをフィーチャリングした主題歌が話題となった。http://u-zhaan.com
新井孝弘[ サントゥール ]:
1979年生まれ。ドラマーとしての活動を経たのち、 05年より宮下節雄氏にサントゥールを師事。07年よりインドに渡り、世界最高のサントゥール奏者Pt.Shivkumar Sharma氏に師事。09年にインド国内で公式にデビューし、 コンサート活動を開始。長い歴史を持つ、インド国内有数のインド古典音楽祭に出演。他にもムンバイ・ボパール・チェンナイなどインド各地で多数の公演を行い、12年にはインドの著名な声楽家Pt.JasrajよりCross Cultural Understanding Awardを授与された。14年、Tina Turnerらによるアルバム「Love Within」に参加。現在もムンバイに在住している。
サントゥールの爽やかで美しい音色と、タブラの心地よいリズムの中、
境内にたくさんのシャボン玉が飛び交いますー
透き通るような青空を、ふわふわと飛び交うシャボン玉。
その背景に美しいサントゥールとタブラの音色、、
大人も子どももみんな笑顔。
・・・・お釈迦さまのお誕生をお祝いする、最高のはなまつりとなりました。
『 西林寺はなまつり 』の原点ー
このような形で、地域に開放して『はなまつり』を行い始めて5年が経ちましたー
元々は今から15年前、初めてタイ・カンボジアを一人旅した際の4月8日、
バンコクへ立ち寄った時の経験が始まりでした。
カンボジア・プノンペンからバンコクへ戻ってきた私は、
夜の福岡の便を待つまでの間、市内をブラブラ散策していました。
王宮前に差し掛かったところ、広場はたくさんの人でごった返していました。
多くの家族連れが王宮前広場で凧揚げをしたり、
道路は封鎖されパレードが行われていました。
軽トラックに積まれた大型スピーカーからは、大音量のダンスミュージックが流れ、
みな歌えや踊れの大騒ぎ。その後ろにはタイの伝統楽器が演奏されながら伝統舞踊を披露する人々。
・・・今日は一体何事?!と思い、通りがかりのおじさんに聞いてみると、
『今日はブッダの誕生日だよ。』と言われたのですー
衝撃的でした。
…日本で『はなまつり』といえば、 厳かに行うものだとばかり思っていたのです。
しかし、仏教のみ教えが生活の中に息づくタイでは、
もっと身近なところにお釈迦さまがいらっしゃったのです、、。
お釈迦様のお誕生日を、いつもと違う、
よそいきのスタイルでお祝いするのではなく、
友人や家族をお祝いするような
もっと身近なところでお祝いがされていたのです、、
…日本でもこの『はなまつり』を、
もっと身近に「楽しく」お祝いしてもいいのではないのか?・・・
そんなことがきっかけで、現在のような『西林寺はなまつり』が生まれていきました。
初めはこのような形で『はなまつり』を行なっているお寺さんはほとんどなく、
開催する事自体がとても勇気のいることでした。
伝統的世界の中では、「出る杭は打たれる世界」でもあります。
もしかしたらお叱りを受け、叩かれるのではないか、、
また、地域の方々においても、
このようなお釈迦さまのお誕生のおまつりを受け入れてもらえるのか、、とても不安でした。
しかし、全ては、子ども達や若い方、これまでお寺にご縁のなかった方々に
” お寺を身近に感じてもらえたらー ”、その一心で継続して行なってきた結果、、
今では老若男女、本当にたくさんの方がお寺に集まる、西林寺の恒例行事となりました。
特に小さなお子さん方が、お父さんやお母さんと一緒に、
あるいは三世代・四世代で楽しんでいらっしゃる光景を目の当たりにすると、
本当に胸が熱くなります。
また何よりこういった形での楽しい「はなまつり」が、
他のお寺さんでも、あちらこちらで生まれてきています。本当に嬉しい事です。
これまでお寺にご縁のなかった方々が、
お楽しみの延長上でお寺とのご縁、仏法に触れていただけるご縁づくりー
お寺間においても、様々なご縁づくりのアイデアや情報の共有が生まれていけたらー
そんな風に思っています。
今年の西林寺『はなまつり – お寺マルシェ5』も、
おかげさまで無事大盛況の内に終えることができました。
この日のために毎年快くご協賛をしてくださる三宅漢方医院さま、
当日、お忙しい中をアーティストの方々、真教寺のご院家さま、
そして快くご協力をしてくださる関係者の皆さまには心からお礼を申し上げます。
遠近各地よりわざわざお越しいただいたたくさんの方々、本当にありがとうございました。
またこれからも、このような形で「楽しく」仏縁に出遭っていただく
「ご縁づくり」ができればと思っています。皆様、本当に有り難うございました。
西林寺副住職 安武 義修
Photo by HeyNu Mrikhasonthi (Thai)
・・・そして、『はなまつり』を終えると、
余韻に浸る間もなく、『シャカリキ音楽堂』へ移行ですー
(つづく)