日記帳

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西林寺本堂改修工事、始まりました

『 百年大計 』
長い将来を考えての大きな計画の意

2019年4月9日(火)、
はなまつりが無事に終わった翌日、秋の継職法要に向け本堂改修工事が始まりました。

これから4ヶ月かけて、’05年西方沖地震で傾いた本堂の改修工事、
白蟻に食べられた梁の取り替え作業、電気の配線替えに照明設備と音響工事、
そしてご門徒の皆さん待望のエアコン設置(!)と・・・

11月の継職法要へ向けていよいよ動き出しました。

工事を行うにあたって仏具をすべて取り外し、
はせがわ美術工芸さんにて預かっていただきますー

この四ヶ月間でできる主要な改修工事を行い、
11月に法要をつとめたあと、その後数年かけて耐震工事を行なっていきます

襖絵も外に運び出し。
太陽の下で見る襖絵、、新鮮です。。。

はせがわ美術工芸さん総出で、
内陣の阿弥陀さまを御安置する宮殿(くうでん)解体へ取りかかりますー

心配そうに見つめる住職

宮殿(くうでん)、そして須弥壇(しゅみだん)も解体。

初めて見る光景に釘付けでした、、、

・・・ただただ唖然。

親鸞聖人、蓮如聖人の御影を安置する両脇壇も降ろされました。

お内陣の仏具は大型トラックにすべて丁寧に固定。
ご本尊の阿弥陀さまと両脇の親鸞聖人、蓮如上人御影像はお寺で御安置。
三尊以外はすべてはせがわ美術工芸さんにて預かっていただきます。

欄間も一枚一枚、丁寧におろされていきますー

西林寺の山号額も。
間近で見るとこんなに大きなものだったのですね、、

内陣のお仏具、解体作業から1時間半、、、

あっという間に何もなくなってしまいました、、

阿弥陀さまを安置するための両脇の「来迎柱(らいごうばしら)が、
2005年の西方沖の地震によって大きく傾いていたため、こちら↑も取り替えることになりました。

はせがわさん曰く、西林寺の来迎柱は、『博多彩色(はかたさいしき)』という、
柱に直に彩色を施す手法がとられていたそうです。
しかし今回の新しい来迎柱には、事前に和紙に彩色を施したものを「巻く」という形をとられるとのこと。

・・・これまで恥ずかしながら、
来迎柱のデザインや配色など、今まで気にしてまじまじと見たこともありませんでした。。

…目を凝らしてみると、こんなデザインや配色だったのですね、、。

作業開始から二時間。
2時間半。あっという間にこのような状態に、、。

…ガランとした本堂、、
寂しさと希望と不安、、そしてこれからの覚悟… 様々な思いが交錯しました。。。

いよいよ住職継職法要に向け、本格的に始動します。